2018年7月12日 (仮訳)タイにおいてユーカリ属植物の葉に生じた新種、Pseudocercospora flavomarginata Hunter, GC. et al., 2006. Pseudocercospora flavomarginata sp. nov., from Eucalyptus leaves in Thailand. Fungal diversity. Available at: http://www.westerdijkinstitute.nl/images/ResearchGroups/Phytopathology/pdf/PDF%20OP%20NUMMER/270.pdf [Accessed July 11, 2018]. 【R3-05298】2018/7/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイおよびベトナムにおいてEucalyptus camaldulensisおよびその雑種の葉に斑点病害を引き起こした菌を検討した。 形態学的検討および分子系統解析の結果に基づき、本種をPseudocercospora flavomarginataとして新種記載した。 本種は複数遺伝子に基づく分子系統解析でP. paraguayensisおよびP. basiramiferaと姉妹群を形成した。 Thailand, Chang Gao Province near Pratchinburi (新種) Pseudocercospora flavomarginata G.C. Hunter, Crous & M.J. Wingf. 語源…黄色の縁の(葉の壊死病斑の特徴的な縁取りの色から) 【よく似た種との区別】 Pseudocercospora paraguayensis 同じユーカリ属植物を宿主とする 形態的に類似している nrLSU+ITS+ACT+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なりタイおよびベトナムではなくブラジルなどに分布する 本種と異なりEucalyptus camaldulensisおよびその雑種ではなくE. nitensなどを宿主とする 本種と異なり病斑に顕著な黄色の縁取りを有するという特徴を欠く 本種より分生子柄が短い 本種より分生子柄の隔壁数が少ない 本種と異なり分生子形成様式がシンポジオ状および貫生伸長するのではなくシンポジオ状に限られる nrLSU+ITS+ACT+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudocercospora basiramifera タイに分布する 同じユーカリ属植物を宿主とする nrLSU+ITS+ACT+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なりEucalyptus camaldulensisおよびその雑種ではなくE. pelitaなどを宿主とする 本種と異なり病斑の縁部が顕著な黄色ではなく赤色 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子の隔壁数が2-7ではなく3-10 nrLSU+ITS+ACT+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pseudocercospora eucalyptorum 同じユーカリ属植物を宿主とする 本種と異なりタイおよびベトナムではなく南アフリカなどに分布する 本種と異なりEucalyptus camaldulensisおよびその雑種ではなくE. nitensなどを宿主とする 本種と異なり病斑の縁部が顕著な黄色ではなく紫色 nrLSU+ITS+ACT+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード1ではなく2に含まれる) Pseudocercospora gracilis アジアに分布する 同じユーカリ属植物を宿主とする 本種と異なりタイおよびベトナムではなくインドネシアなどに分布する 本種と異なりEucalyptus camaldulensisおよびその雑種ではなくE. urophyllaなどを宿主とする 本種と異なり病斑の縁部が顕著な黄色ではなく赤色~褐色 本種と異なりテレオモルフが知られている nrLSU+ITS+ACT+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード1ではなく2に含まれる) Pseudocercospora heimioides アジアに分布する 同じユーカリ属植物を宿主とする 本種と異なりタイおよびベトナムではなくインドネシアなどに分布する 本種と異なり病斑を形成しないことがある 本種と異なり病斑に顕著な黄色の縁取りを有するという特徴を欠く 本種と異なりテレオモルフが知られている nrLSU+ITS+ACT+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード1ではなく4に含まれる)