2019年12月11日 (仮訳)カナダ、ケベック州の北極圏に産した暗色で細長い小鱗片と桿形の子嚢胞子を有する新種、Psoroma nivale Fryday, AM. et al., 2019. Psoroma nivale (Pannariaceae, lichenized Ascomycota) a new species with dark, elongate squamules and bacilliform ascospores from arctic Québec, Canada. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/psoroma-nivale-pannariaceae-lichenized-ascomycota-a-new-species-with-dark-elongate-squamules-and-bacilliform-ascospores-from-arctic-quebec-canada/1BC87565C7BA1D4699F5716B5A2B400D [Accessed December 11, 2019] 【R3-06850】2019/12/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カナダ、ケベック州で採集された地衣の一種を検討し、Psoroma nivaleとして新種記載した。 本種は地衣体が帯褐黒色で盛んに分枝する鱗片状、子嚢胞子が特徴的な桿形でしばしば左右非対称であることなどで特徴づけられた。 北米の北極圏地域に産したパンナリオイド地衣の検索表を掲載した。 Canada, Québec, Nunavik, Keglo Bay, 34·1 km east-northeast of Kangiqsualujjuaq, 15·2 km east- southeast of Lake Qarliik, 12·8 km south of Baudan River, 8·8 km south-southeast of Lake Angusik, 0·9 km west of an unnamed stream (新種) Psoroma nivale Fryday, Elvebakk, F. L. Anderson & J. Gagnon 語源…雪の 【よく似た種との区別】 Psoroma hypnorum 北米に分布する 子器の果托の縁が良好に発達する 子嚢がアミロイド 一次共生藻が緑藻である 本種と異なりカナダではなく米国などに分布する 本種と異なり地衣体の小鱗片が暗い帯褐黒色という特徴を欠く 本種と異なり地衣体の小鱗片の形状が細長いという特徴を欠く 本種と異なり子嚢の管状構造が明瞭である 本種と異なり子嚢胞子が桿形でない 本種と異なり側糸の幅が非常に広いという特徴を欠く Fuscopannaria viridescens 北米に分布する 一次共生藻が緑藻である 地衣体の小鱗片の色が類似している 地衣体の小鱗片の形状が類似している 本種と異なり子実層がIKI+赤褐色 本種と異なり地衣体が暗い帯褐黒色ではなく淡黄褐色 本種と異なり地衣体が鱗片状ではなく鱗殼状 本種と異なり子嚢胞子表面が疣状ではなく平滑 Psoroma angustisectum 地衣体が長鱗片状 本種と異なりカナダではなくチリ、ニュージーランド、ファン・フェルナンデス諸島などに分布する 本種と異なり地衣体が暗い帯褐黒色ではなく褐色 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい Psoroma buchananii 地衣体の色が類似している 本種と異なりカナダではなく汎南半球的に分布する 本種より地衣体の小鱗片の枝分かれがずっと少ない 本種と異なり粉子器を有する 本種と異なり子嚢胞子が桿形ではなく類球形~短楕円形 本種と異なり子嚢胞子表面が規則的な疣状ではなくかなり散在する瘤状