(仮訳)エジプト、ワディエルナトルーンのアルカリ湖に産した新種、Ramophialophora chlamydospora
Moubasher, AH. et al. 2019. Ramophialophora chlamydospora, a new species from an alkaline lake of Wadi-El-Natron, Egypt. Asian Journal of Mycology. Available at: http://www.asianjournalofmycology.org/pdf/AJOM_2_1_5.pdf [Accessed May 3, 2019] 【R3-06184】2019/5/3投稿

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3行まとめ

エジプト、ブハイラ県の湖水から分離された菌を検討し、Ramophialophora chlamydosporaとして新種記載した。
本種は分生子柄が分枝して末端がフィアライドになり、分生子が褐色涙形でスライム状の頭状をなすこと、厚壁胞子を豊富に形成することなどで特徴づけられた。
本種は炭酸塩および重炭酸塩を多く含むアルカリ性の湖水から分離され、pH9-10の範囲で良好に生育し、好アルカリ菌であることが示された。
Egypt, Wadi-El-Natron, Lake Fasida

(新種)

Ramophialophora chlamydospora AH Moubasher, MA Ismail, OA Al-Bedak & RA Mohamed
語源…厚壁胞子の
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【よく似た種との区別】
Ramophialophora vesiculosa
分生子柄が分枝する
フィアライドの形状が単純
分生子がスライム状の頭状をなす
分生子の形状が涙形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエジプトではなくスペインなどに分布する
本種と異なり湖水ではなく土壌などから分離される
本種と異なり頂嚢を欠くのではなく有する
本種と異なり厚壁胞子を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramophialophora humicola
分生子柄が分枝する
フィアライドの形状が単純
分生子がスライム状の頭状をなす
分生子の形状が涙形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエジプトではなくスペインなどに分布する
本種と異なり湖水ではなく土壌などから分離される
本種と異なり頂嚢を有する
本種と異なり厚壁胞子を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramophialophora globispora
頂嚢を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエジプトではなく中国などに分布する
本種と異なり湖水ではなく植物残渣などから分離される
本種と異なり分生子柄が分枝するのではなく分枝しない
本種と異なりフィアライドの形状が単純ではなく筆状
本種と異なり分生子がスライム状の頭状をなすのではなく鎖生する
本種と異なり分生子の形状が涙形ではなく球形
本種と異なり厚壁胞子を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ramophialophora petraea
頂嚢を欠く
フィアライドの形状が単純
分生子がスライム状の頭状をなす
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりエジプトではなく中国などに分布する
本種と異なり湖水ではなく岩石などから分離される
本種と異なり分生子柄が分枝するのではなく退化的
本種と異なり分生子の形状が涙形ではなく球形
本種と異なり厚壁胞子を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される