(仮訳)形態および分子データを基に記載された新種、Rhytisma huangshanense
Wang, M-M. et al., 2009. Rhytisma huangshanense sp. nov. described from morphological and molecular data. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2009/00000108/00000001/art00011 [Accessed August 6, 2019] 【R3-06468】2019/8/6投稿

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3行まとめ

中国安徽省においてRhododendron simsiiの葉に生じた菌を検討し、Rhytisma huangshanenseとして新種記載した。
本種はCoccomyces属に類似していたが、子嚢果がいくぶん縦方向の裂け目により開く点などが異なっていた。
本種はR. salicinumと姉妹群を形成したが、本属の基準種とは系統的に離れていた。
中国安徽省黄山天海

(新種)

Rhytisma huangshanense C.L. Hou & M.M. Wang
語源…黄山産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhytisma salicinum
nrSSUに基づく分子系統解析で近縁
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Coccomyces spp.
子嚢果の形態がやや類似している
本種と異なり子嚢果がいくぶん縦方向ではなくいくぶん放射状の裂け目により開く
nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhytisma anhuiense
子嚢果が単室
本種と異なり葉の上面ではなく下面に生じる
本種と異なり子嚢果がいくぶん縦方向ではなく不規則な裂け目により開く
本種と異なり子嚢が棍棒形
本種と異なり子嚢胞子が棍棒形~僅かに円筒形
Rhytisma rhododendri
子嚢果が単室
本種より子座のサイズがずっと大きい
本種と異なり子座表面が皺状
Rhytisma rhododendri-oldhamii
子嚢果が単室
本種より子嚢の幅がずっと広い
本種より子嚢胞子の幅がずっと広い
本種と異なり側糸が先端で鉤状またはねじれるのではなく直線状
Rhytisma shiraiana
側糸の形態が類似している
本種より子座のサイズが大きい
本種より子嚢のサイズが大きい
本種より子嚢胞子の幅がずっと広い