2017年10月4日 (仮訳)Stemphylium属の再検討 Woudenberg, JHC. 2017. Stemphylium revisited. Studies in Mycology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166061617300246 [Accessed October 4, 2017]. 【R3-04452】2017/10/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オランダにおいてテンサイに広がった斑点病の病原菌の検討にあたって、Stemphylium属全体の再検討を実施した。 分子系統解析の結果、種に対応する28のクレードを認め、そのうち5つを新種記載した。 22種をシノニムとし、2新組み合わせを提唱し、エピタイプ、レクトタイプ、ネオタイプを選定した。 Canada, British Colombia, near Roberts Bank Port (新種) Stemphylium canadense Woudenb. & Crous 語源…カナダ産の New Zealand (新種) Stemphylium chrysanthemicola Woudenb. & Crous 語源…キク属の Switzerland, Ticino, Lucomagno (新種) Stemphylium lucomagnoense Woudenb. & Crous 語源…Lucomagno産の 【よく似た種との区別】 Pleospora gigaspora 形態的に類似している(この種に同定されていた) 本種と異なりスイスではなくロシアなどに分布する 本種と異なり子嚢果が暗色の菌糸に覆われるという特徴を欠く Pleospora minuartiae 同じタカネツメクサ属植物を宿主とする 本種と異なりスイスではなくウクライナなどに分布する 本種と異なりMinuartia hybridaではなくM. tauricaなどを宿主とする 本種より子嚢果のサイズが顕著に小さい Pleospora helvetica スイスに分布する 本種より子嚢果のサイズが小さい New Zealand, Waitakaruru (新種) Stemphylium novae-zelandiae Woudenb. & Crous 語源…ニュージーランドの 【よく似た種との区別】 Stemphylium drummondii ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくドイツなどに分布する 本種と異なりAvicennia resiniferaではなくPhlox drummondiiなどを宿主とする ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Canada (新種) Stemphylium simmonsii Woudenb. & Crous 語源…Emory G. Simmons氏に献名 【よく似た種との区別】 Stemphylium botryosum カナダに分布する 形態的に類似している 本種と異なりウマゴヤシ属植物などが宿主として知られている ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stemphylium beticola 米国、カナダに分布する ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツ、オランダなどにおける分布が知られている 本種と異なりフダンソウ属植物などが宿主として知られている 本種と異なり子嚢果表面が暗色菌糸に覆われるのではなく無毛 ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Stemphylium amaranthi Y.F. Pei & X.G. Zhang (新組み合わせ) Stemphylium armeriae (Corda) Woudenb. & Crous 旧名:Pleospora armeriae (Corda) Ces. & De Not. (基礎異名はSphaeria armeriae Corda), 【よく似た種との区別】 Stemphylium vesicarium イギリスに分布する ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 福岡県 (その他掲載種) Stemphylium astragali (Yoshii) W. Yamam. ※本種のエピタイプ標本を指定し、T. astragaliのレクトタイプ標本を指定した, (米国、カナダ、ニュージーランド新産種) Stemphylium beticola Woudenb. & Hanse 【よく似た種との区別】 Stemphylium simmonsii 米国、カナダに分布する ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツ、オランダなどにおける分布が知られていない 本種と異なりフダンソウ属植物などが宿主として知られていない 本種と異なり子嚢果表面が無毛ではなく暗色菌糸に覆われる ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Stemphylium drummondii Nirenberg & Plate 【よく似た種との区別】 Stemphylium novae-zelandiae ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツなどではなくニュージーランドに分布する 本種と異なりPhlox drummondiiなどではなくAvicennia resiniferaを宿主とする ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Stemphylium eturmiunum E.G. Simmons ※S. capsici、S. variabilisを本種のシノニムとした。 (その他掲載種) Stemphylium gracilariae E.G. Simmons 【よく似た種との区別】 Stemphylium majusculum ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 ITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Stemphylium halophilum (J. Webster) Woudenb. & Crous 旧名:Pleospora halophila J. Webster, 【よく似た種との区別】 Stemphylium lycii ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 ITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Kansas (その他掲載種) Stemphylium lancipes (Ellis & Everh.) E.G. Simmons ※本種のエピタイプ標本を指定した。 中国貴州省 (その他掲載種) Stemphylium lycopersici (Enjoji) W. Yamam. ※本種のネオタイプ標本を指定した。 ※S. platycodontisなどを本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Stemphylium symphyti ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Indiana (その他掲載種) Stemphylium solani G.F. Weber ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Stemphylium callistephi 米国に分布する ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Stemphylium vesicarium (Wallr.) E.G. Simmons ※P. pomorumのネオタイプ標本を指定し、本種のシノニムとしたほか、複数種を本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Stemphylium armeriae イギリスに分布する ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびITS+gapdh+cmdAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される