2014年2月17日 (仮訳)全北区産の地衣生菌の新種、Stigmidium lobariae Zhurbenko, MP., Etayo, J., 2012. Stigmidium lobariae, a new lichenicolous fungus from the Holarctic Available at: http://www.mycosphere.org/pdfs/MC3_1_No7.pdf [Accessed February 17, 2014]. 【R3-00401】2014/02/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペインとアラスカにおいてコナカブトゴケの地衣体およびソラリアに発生した菌を、Stigmidium lobariaeとして新種記載した。 本種はEtayo & Diederich (1996) によってピレネー山脈で既に確認されていたが、標本の不足により正式には命名されていなかった。 本種は他のStigmidium属菌とは、宿主や顕微鏡的形質の違いから区別された。 USA, South-Central Alaska, Kenai Peninsula near Seward, S slope of unnamed Mt. by the road to the Chugach National Forest and Exit Glacier (新種) Stigmidium lobariae Zhurb. & Etayo 語源…カブトゴケ属の 【よく似た種との区別】 Stigmidium peltideae 本種と異なりカブトゴケ属ではなくツメゴケ属、キンブチゴケ属、ヤイトゴケ属地衣を宿主とする 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子がやや短い 本種と異なり子嚢胞子が淡いオリーブ褐色ではなく常に無色 Stigmidium cupulare 本種と異なりカブトゴケ属ではなくヨロイゴケ属地衣を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きく、直径200-400 μmに達する 本種と異なり子嚢胞子が淡いオリーブ褐色ではなく常に無色 Stigmidium croceae 本種と異なりカブトゴケ属ではなくヤイトゴケ属地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子のサイズがやや小さい 本種と異なり子嚢胞子が淡いオリーブ褐色ではなく常に無色 本種と異なり子嚢胞子が平滑ではなく微細な粒状装飾を持つ Stigmidium disconephromeum 本種と異なりカブトゴケ属ではなくウラミゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なり子嚢果が非常に密に生じる 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が淡いオリーブ褐色ではなく常に無色 Stigmidium pseudopeltideae 本種と異なりカブトゴケ属ではなくツメゴケ属地衣を宿主とする 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子に1隔壁ではなく1(-3)隔壁を持つ 本種と異なり子嚢胞子に時に薄いハロを持つ 本種と異なり子嚢内壁および胞子壁がブリリアントクレシルブルー陰性 Stigmidium schaereri 本種と異なりカブトゴケ属ではなくキンブチゴケ属地衣を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢内壁および胞子壁がブリリアントクレシルブルー陰性 Stigmidium solorinarium 本種と異なりカブトゴケ属ではなくヤイトゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なり子嚢胞子が平滑ではなく時に微細な粒状装飾を持つ 本種と異なり子嚢胞子に1隔壁ではなく1(-3)隔壁を持つ 本種と異なり子嚢胞子に時に薄いハロを持つ 本種と異なり子嚢内壁および胞子壁がブリリアントクレシルブルー陰性 Stigmidium spegazzinii 本種と異なりカブトゴケ属ではなくキンブチゴケ属地衣を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが小さく、直径25-50 μmほど 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢内壁および胞子壁がブリリアントクレシルブルー陰性 本種と異なり栄養菌糸が明瞭な網目状になる