(仮訳)Trichaleurina属の研究:Trichaleurina polytrichaおよびUrnula philippinarumのタイプスタディ、Sarcosoma javanicumBulgaria celebicaの分類学的地位、新種Trichaleurina tenuispora、およびアナモルフ属Kumanasamuhaに関する記録
Carbone, M., Wang, Y-Z., Huang, C-L. 2013, Studies in Trichaleurina (Pezizales). Type studies of Trichaleurina polytricha and Urnula philippinarum. The status of Sarcosoma javanicum, Bulgaria celebica, and Trichaleurina tenuispora sp. nov., with notes on the anamorphic genus Kumanasamuha. Ascomycete.org. Available at: http://www.ascomycete.org/en-us/journal.aspx [Accessed April 20, 2014].
【R3-01489】2015/01/22投稿

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3行まとめ

Trichaleurina polytrichaおよびUrnula philippinarumのタイプ標本を検討し、これらがT. javanicaのシノニムであることを示した。
Bulgaria celebicaの従来の解釈の一つを置き換える形でTrichaleurina tenuisporaを新種記載した。
また、T. javanicaおよびT. tenuisporaのアナモルフはKumanasamuha属の既知種と形態的に異なっていた。
台湾苗栗県三義郷

(新種)

Trichaleurina tenuispora M. Carbone, Yei Z. Wang & C.L. Huang
オオゴムタケ
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【よく似た種との区別】
Trichaleurina javanica
同所的に分布する(台湾)
Kumanasamuha型アナモルフを有する
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
分生子形成細胞が球形
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が楕円形
nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり温帯域~熱帯域に広く分布するのではなく分布域がより狭い
本種と異なり子嚢内部における子嚢胞子のサイズや形状が均質でない
本種ほど子嚢胞子が細長くない
本種と異なり子嚢胞子がしばしば不等辺であるという特徴を欠く
本種より分生子柄の稔性を有する側枝が短い
nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種より種内の遺伝的変異が小さい
Kumanasamuha kalakadensis
分生子柄の稔性を有する側枝が長い
分生子形成細胞が球形
本種より分生子柄が長い
本種より分生子柄の稔性を有する側枝がさらに長い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が楕円形ではなく類球形~卵形

(その他掲載種)

Trichaleurina javanica (Rehm) M. Carbone, Agnello & P. Alvarado
Trichaleurina polytrichaおよびUrnula philippinarumを本種のシノニムと結論付けた。
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【よく似た種との区別】
Trichaleurina tenuispora(オオゴムタケ)
同所的に分布する(台湾)
Kumanasamuha型アナモルフを有する
分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる
分生子形成細胞が球形
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が楕円形
nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より分布域が広く、温帯域~熱帯域に分布する
本種より子嚢内部における子嚢胞子のサイズや形状が均質
本種より子嚢胞子が細長い
本種と異なり子嚢胞子がしばしば不等辺である
本種より分生子柄の稔性を有する側枝が長い
nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種より種内の遺伝的変異が小さい
Kumanasamuha sundara
形態的に類似している
分生子形成細胞が球形
本種より分生子柄が長い
本種より分生子柄の稔性を有する側枝が長い
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が楕円形ではなく球形~卵形