2015年3月17日 (仮訳)ブラジル半乾燥地域産のケガワタケ型菌類(ケガワタケ属およびカワキタケ属)の研究 Drechsler-Santos, ER. et al., 2012. Studies on lentinoid fungi (Lentinus and Panus) from the semi-arid region of Brazil. The Journal of the Torrey Botanical Society. …. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.3159/TORREY-D-12-00019.1 [Accessed March 16, 2015]. 【R3-01648】2015/03/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル北東部、半乾燥地域産のケガワタケ属およびカワキタケ属菌を検討し、新種Panus parvusを記載した。 Lentinus bertieri、L. swartzii、Panus tephroleucus、P. velutinusを半乾燥地域における新産種として報告した。 また、新組み合わせP. caespiticolaおよびP. hirtiformis、新学名P. neostrigosusを提唱した。 Brazil, Pernambuco, Caruaru, Estação Experimental do IPA (新種) Panus parvus Drechsler-Santos & Wartchow 語源…小さな(子実体のサイズから) 【よく似た種との区別】 Panus strigellus メチュロイドを有する グレオシスチジアを有する 本種より傘の直径が大きい 本種と異なり傘が黄褐色ではなく暗い帯赤褐色 本種と異なり傘表面が多数の毛を有する剛毛状ではなくごく僅かな毛が散在する 本種と異なり傘表面の小鱗片が同心円状に配列する 本種と異なり肉が非常に薄いのではなく厚い肉質 Panus caespiticola 子実体のサイズが類似している グレオシスチジアのサイズが類似している 本種と異なりブラジルではなくマリ・タンザニア・モザンビーク・キューバに分布する 本種と異なり材ではなく草本の根に発生する 本種と異なり傘が黄褐色ではなくクリーム色~淡黄褐色 本種と異なり傘が深く臍状に窪む 本種と異なり傘表面が剛毛状ではなくほぼ無毛 本種と異なり厚壁のメチュロイドを欠く Panus neostrigosus メチュロイドが棍棒形 本種と異なりブラジルではなく米国に分布する 本種と異なり傘表面が淡紫色~紫色を帯びる 本種と異なり傘表面が剛毛状ではなく密な長軟毛状~剛毛状 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なりグレオシスチジアを欠く 本種とメチュロイドの壁の厚さが異なる Panus hirtiformis 本種と異なりブラジルではなくベリーズに分布する 本種と異なり傘表面に刺状小鱗片を欠く 本種と異なり柄が非常に短い 本種より担子胞子の幅がずっと狭い (新組み合わせ) Panus caespiticola (Pat. & Har.) Drechsler-Santos & Wartchow 旧名:Lentinus caespiticola Pat. & Har. 【よく似た種との区別】 Panus parvus 子実体のサイズが類似している グレオシスチジアのサイズが類似している 本種と異なりマリ・タンザニア・モザンビーク・キューバではなくブラジルに分布する 本種と異なり草本の根ではなく材に発生する 本種と異なり傘がクリーム色~淡黄褐色ではなく黄褐色 本種と異なり傘が深く臍状に窪むという特徴を欠く 本種と異なり傘表面がほぼ無毛ではなく剛毛状 本種と異なり厚壁のメチュロイドを有する (新学名) Panus neostrigosus Drechsler-Santos & Wartchow 旧名:Lentinus strigosus Fr. 【よく似た種との区別】 Panus parvus メチュロイドが棍棒形 本種と異なり米国ではなくブラジルに分布する 本種と異なり傘表面が淡紫色~紫色を帯びない 本種と異なり傘表面が密な長軟毛状~剛毛状ではなく剛毛状 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種と異なりグレオシスチジアを有する 本種とメチュロイドの壁の厚さが異なる (新組み合わせ) Panus hirtiformis (Murrill) Drechsler-Santos & Wartchow 旧名:Lentinus hirtiformis Murrill 【よく似た種との区別】 Panus parvus 本種と異なりベリーズではなくブラジルに分布する 本種と異なり傘表面に刺状小鱗片を有する 本種と異なり柄が非常に短いという特徴を欠く 本種より担子胞子の幅がずっと広い (セアラー州、ペルナンブーコ州、リオグランデ・ド・ノルテ州新産種) Lentinus bertieri (Fr.) Fr. 【よく似た種との区別】 Lentinus crinitus ブラジル、半乾燥地域に分布する 本種と異なり傘縁部が内側に巻くのではなく通常内側に巻かない 本種と異なり傘表面が特に縁部が長軟毛状なのではなくほぼ無毛 本種と異なり柄が淡色 (その他掲載種) Lentinus crinitus (L.) Fr. 【よく似た種との区別】 Lentinus swartzii ブラジル、半乾燥地域に分布する 傘縁部が通常内側に巻かない 本種より子実体のサイズが大きい 本種より子実体が頑丈 本種と異なり傘表面が剛毛状でほぼ無毛になるのではなく小鱗片状で縁部にかけて長軟毛状 本種と異なり柄表面が小鱗片状ではなく綿毛状 本種と異なり肉が薄いのではなく通常厚い Lentinus bertieri ブラジル、半乾燥地域に分布する 本種と異なり傘縁部が通常内側に巻かないのではなく内側に巻く 本種と異なり傘表面がほぼ無毛ではなく特に縁部が長軟毛状 本種と異なり柄が淡色でない (ペルナンブーコ州新産種) Lentinus swartzii Berk. 【よく似た種との区別】 Lentinus crinitus ブラジル、半乾燥地域に分布する 傘縁部が通常内側に巻かない 本種より子実体のサイズが小さい 本種ほど子実体が頑丈でない 本種と異なり傘表面が小鱗片状で縁部にかけて長軟毛状なのではなく剛毛状でほぼ無毛になる 本種と異なり柄表面が綿毛状ではなく小鱗片状 本種と異なり肉が通常厚いのではなく薄い (南米、ブラジル新産種) Panus aff. fasciatus (Berk.) Singer (バイーア州、ペルナンブーコ州新産種) Panus tephroleucus (Mont.) T.W. May & A.E. Wood 【よく似た種との区別】 Panus velutinus ブラジル、半乾燥地域に分布する メチュロイドを欠く グレオシスチジアを欠く 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘表面が通常剛毛状ではなくビロード状 本種より襞の間隔が密 本種より柄が長い 本種より担子胞子が僅かに短い 本種よりスクレロシスチジアが長い (バイーア州新産種) Panus velutinus (Fr.) Sacc. 【よく似た種との区別】 Panus tephroleucus ブラジル、半乾燥地域に分布する メチュロイドを欠く グレオシスチジアを欠く 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘表面がビロード状ではなく通常剛毛状 本種より襞の間隔が疎 本種より柄が短い 本種より担子胞子が僅かに長い 本種よりスクレロシスチジアが短い