2014年1月22日 (仮訳)臨床上重要なRasamsonia属菌の分類および抗真菌薬感受性 Houbraken, J. & Giraud, S., 2013. Taxonomy and antifungal susceptibility of clinically important Rasamsonia species. Journal of clinical …. Available at: http://jcm.asm.org/content/51/1/22.short [Accessed January 22, 2014]. 【R3-00302】2014/01/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ITS、β-チューブリン遺伝子、カルモジュリン遺伝子に基づく分子系統解析により、Rasamsonia argillaceaが種複合体であり、4種からなることが明らかになった。 未記載種の2種をR. piperinaおよびR. aegroticolaとして新種記載した。 抗真菌薬に対する感受性試験を行ったところ、4種の結果は互いに類似しており、カスポファンギン、アムホテリシンB、ポサコナゾールの順に感受性が高かった。 France (新種) Rasamsonia aegroticola Houbraken, Giraud, and Samson 語源…患者に生じる 【よく似た種との区別】 Rasamsonia argillacea 同じRasamsonia argillacea種複合体に含まれる 分生子柄が粗面 メトレが粗面 フィアライドの基部が狭円筒形で、先端に向かっていくぶん急に細まる フィアライドが顕著な粗面 分生子がオリーブ褐色 40°Cで生長可能 複数の抗真菌薬に対する感受性が類似している ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が楕円形~円筒形ではなく円筒形または卵形 本種と異なりQ値が1.8を超える 本種と異なりMEA培地でのリバースが帯灰褐色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なりイトラコナゾールに耐性を持つ菌株がある ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rasamsonia eburnea 同じRasamsonia argillacea種複合体に含まれる 分生子柄が粗面 メトレが粗面 フィアライドの基部が狭円筒形で、先端に向かっていくぶん急に細まる フィアライドが顕著な粗面 分生子のサイズが類似している 分生子がオリーブ褐色 分生子の形状が様々である 40°Cで生長可能 複数の抗真菌薬に対する感受性が類似している ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりMEA培地でのリバースが帯灰褐色ではなく暗褐色~帯黒褐色 ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rasamsonia piperina 同じRasamsonia argillacea種複合体に含まれる 分生子柄が粗面 メトレが粗面 フィアライドの基部が狭円筒形で、先端に向かっていくぶん急に細まる フィアライドが顕著な粗面 分生子のサイズが類似している 分生子がオリーブ褐色 分生子が楕円形~円筒形 40°Cで生長可能 複数の抗真菌薬に対する感受性が類似している ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種よりCYA培地でのコロニーの生長が遅い 本種ほどコロニーが密でない 本種よりCYA培地、37°Cでの胞子形成が少ない 本種よりYES培地、37°Cでの胞子形成が少ない ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rasamsonia brevistipitata 表現型が類似している 分生子のサイズが類似している 分生子のQ値が類似している 本種と異なりRasamsonia argillacea種複合体に含まれない 本種と異なりMEA培地でのリバースが帯灰褐色ではなく淡褐色~褐色 複数の抗真菌薬に対する感受性が異なる Rasamsonia cylindrospora 表現型が類似している 本種と異なりRasamsonia argillacea種複合体に含まれない 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が様々な形状(主に円筒形または楕円形)ではなく円筒形 本種と異なりMEA培地でのリバースが帯灰褐色ではなく帯黒褐色 複数の抗真菌薬に対する感受性が異なる Spain (新種) Rasamsonia piperina Houbraken, Giraud, and Samson 語源…コショウの 【よく似た種との区別】 Rasamsonia argillacea 同じRasamsonia argillacea種複合体に含まれる 分生子柄が粗面 メトレが粗面 フィアライドの基部が狭円筒形で、先端に向かっていくぶん急に細まる フィアライドが顕著な粗面 分生子がオリーブ褐色 40°Cで生長可能 複数の抗真菌薬に対する感受性が類似している ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が楕円形または円筒形ではなく円筒形または卵形 本種よりCYA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なりMEA培地でのリバースが褐色または帯灰褐色ではなく淡褐色~褐色 ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rasamsonia aegroticola 同じRasamsonia argillacea種複合体に含まれる 分生子柄が粗面 メトレが粗面 フィアライドの基部が狭円筒形で、先端に向かっていくぶん急に細まる フィアライドが顕著な粗面 分生子がオリーブ褐色 分生子が楕円形~円筒形 MEA培地でのリバースが帯灰褐色 40°Cで生長可能 複数の抗真菌薬に対する感受性が類似している ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種よりCYA培地でのコロニーの生長が速い 本種よりCYA培地、37°Cでの胞子形成が盛ん 本種よりYES培地、37°Cでの胞子形成が盛ん ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rasamsonia eburnea 同じRasamsonia argillacea種複合体に含まれる 分生子柄が粗面 メトレが粗面 フィアライドの基部が狭円筒形で、先端に向かっていくぶん急に細まる フィアライドが顕著な粗面 分生子のサイズが類似している 分生子がオリーブ褐色 分生子が楕円形~円筒形 40°Cで生長可能 複数の抗真菌薬に対する感受性が類似している ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁 本種よりCYA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なりMEA培地でのリバースが褐色または帯灰褐色ではなく暗褐色~帯黒褐色 ITS+β-チューブリン+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rasamsonia brevistipitata 表現型が類似している 分生子のサイズが類似している 本種と異なりRasamsonia argillacea種複合体に含まれない 本種と異なり分生子が楕円形または円筒形ではなく楕円形または卵形 本種よりCYA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なりMEA培地でのリバースが褐色~帯灰褐色ではなく淡褐色~褐色 複数の抗真菌薬に対する感受性が異なる Rasamsonia cylindrospora 表現型が類似している 本種と異なりRasamsonia argillacea種複合体に含まれない 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が楕円形または円筒形ではなく円筒形 本種よりCYA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なりMEA培地でのリバースが褐色~帯灰褐色ではなく帯黒褐色 複数の抗真菌薬に対する感受性が異なる