(仮訳)ネパール産のミクロアスカス目と類縁性のあるスポロドキア~シンネマ形成性糞生菌の新属新種、Brachyconidiellopsis fimicolaの系統分類
Decock, C., Castañeda Ruiz, R. & Adhikari, MK. 2004. Taxonomy and phylogeny of Brachyconidiellopsis fimicola, gen. et sp. nov., a sporodochial to synnematous coprophilous fungi related to the Microascales (Ascomycetes) from Nepal. Cryptogamie, Mycologie. Available at: https://sciencepress.mnhn.fr/sites/default/files/articles/pdf/cryptogamie-mycologie2004v25f2a5.pdf [Accessed April 4, 2024] 【R3-11578】2024/4/4投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ネパールにおいてシカ科の糞に発生したアナモルフ菌の一種を検討し、新属新種Brachyconidiellopsis fimicolaとして記載した。
本種は分生子果がスポロドキア~シンネマ状で分生子柄が暗褐色~黒色、分生子形成様式が全出芽型、分生子形成細胞が(単~)多出芽型、分生子が帯灰色~帯灰黒色の掌状であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でミクロアスカス目に近縁であり、おそらくミクロアスカス科の系統に含まれるとみられた。
Nepal, Terai, Royal Chitwan National Park, Kosara, near the Park Headquarters

(新種)

Brachyconidiellopsis fimicola Decock, R.F. Castañeda & Adhikari
語源…(属名)Brachyconidiella属類似/(種小名)糞生の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Brachyconidiella monilispora
分生子果がスポロドキア~短いシンネマ状
分生子形成様式が全出芽型
分生子が掌状~筆状でその枝が求頂性で数珠状の離脱しない鎖状細胞からなる
本種と異なりネパールではなくキューバに分布する
本種と異なり糞ではなく腐朽葉に生じる
本種と異なり分生子形成細胞がごく一般的に多出芽型なのではなく常に単出芽型である
本種と異なり分生子離脱様式が破裂的ではなく裂開性である
本種と異なり分生子形成細胞の離脱痕が開くのではなく扁平で閉じている
Sereutia millardetii
分生子形成様式が類似している
分生子の形態が類似している
本種と異なり分生子が球状細胞の数珠状の鎖からなる