2014年8月15日 (仮訳)ユーカリ属の葉に重篤な病害を起こすTeratosphaeria nubilosa種複合体の新種Teratosphaeria pseudonubilosa Pérez, G. et al., 2014. Teratosphaeria pseudonubilosa sp. nov., a serious Eucalyptus leaf pathogen in the Teratosphaeria nubilosa species complex. Australasian Plant Pathology. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s13313-013-0245-8 [Accessed November 10, 2013]. 【R3-01005】2014/08/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ユーカリ属植物の重要な病原菌であるTeratosphaeria nubilosa種複合体の未記載種をT. pseudonubilosaとして新種記載した。 本種はT. nubilosaと形態的に類似しており、系統的にも近縁であった。 本種はタスマニア州・ビクトリア州に分布するほか、移入種として西オーストラリア州およびニュージーランドでも見出され、同地でも重篤な病害を引き起こしていた。 Australia, Victoria, Kinglake (新種) Teratosphaeria pseudonubilosa G. Pérez, & Carnegie 語源…偽のTeratosphaeria nubilosa 【よく似た種との区別】 Teratosphaeria nubilosa 同所的に分布し(オーストラリア・ビクトリア州)、同一の植林地に発生することもある 宿主の葉の病徴が類似している 形態的に非常に類似しており、形態のみでは容易に区別できない 2%MEA培地における培養性状が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランド、西オーストラリア州、タスマニア州に分布せず、アフリカ、南米、ヨーロッパに分布する 本種よりコロニーの生長速度が僅かに速い 本種より子嚢胞子の発芽がずっと速く、24時間後に発芽管が子嚢胞子の全長の2倍に達することが稀でない 本種より子嚢胞子の発芽において発芽管に生じる隔壁が少ない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(4塩基に差異) β-チューブリンおよびAFLP由来遺伝子座の塩基配列が明瞭に異なる 29遺伝子座に基づくハプロタイプネットワークで明瞭に区別される(42塩基に置換)