2016年2月7日 (仮訳)ハラタケ科:系統分類および白色胞子の2新属 Vellinga, EC., Sysouphanthong, P. & Hyde, KD., 2011. The family Agaricaceae: phylogenies and two new white-spored genera. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/3/494.short [Accessed February 6, 2016]. 【R3-02631】2016/02/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ハラタケ科菌類の広範なサンプリングを行い、rpb2遺伝子に基づく解像度の高い分子系統解析を実施した。 その結果を基に、タイからConiolepiotaおよびEriocybeの2新属を記載した。 両属は担子胞子が白色であるが、ハラタケ科クレードの中では他の白色胞子の系統よりも有色胞子の系統と近縁であった。 (新組み合わせ) Coniolepiota spongodes (Berk. & Broome) Vellinga 旧名:Lepiota spongodes (Berk. & Broome) Sacc. (基礎異名はAgaricus spongodes Berk. & Broome) 【よく似た種との区別】 Heinemannomyces splendidissimus rpb2に基づく分子系統解析で近縁 rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Eriocybe chionea タイに分布する 担子胞子が無色 ITS、rpb2、nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 ITS、rpb2、nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Chiang Mai Province, Mae Taeng District, Ban Pha Deng, Mushroom Research Centre (新種) Eriocybe chionea Vellinga 語源…(属名)羊毛の頭(傘)/(種小名)雪白色の 【よく似た種との区別】 Coniolepiota spongodes タイに分布する 担子胞子が無色 ITS、rpb2、nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 ITS、rpb2、nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Agaricus trisulphuratus 本種と異なり傘表面に羊毛状の幅広い疣ではなく尖った鱗片を有する 本種と異なり担子胞子が無色ではなく褐色 本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~円筒形または棍棒形、有柄紡錘形、狭棍棒形ではなく類小嚢形 本種と異なり傘表皮の付着物の菌糸に色素が付着する 本種と異なり襞実質の菌糸が円筒形または膨大するのではなく円筒形 本種より襞実質の菌糸の幅が狭い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Agaricus subg. Conioagaricus spp. 熱帯に分布する種がある 傘表面の性状が類似している 本種と異なり柄表面が付着物に覆われない 本種と異なり担子胞子が無色ではなく褐色 本種と異なり傘表面の付着物の菌糸に色素が付着することがしばしばある 本種と異なり傘表面の付着物の菌糸に疣状または刺状装飾を有することがある