2014年9月22日 (仮訳)カメルーン、ジャー生物圏保護区とその周辺に産するケガワタケ属およびカワキタケ属菌 Njouonkou, A-L., Mossebo, DC. & Akoa, A., 2013. The genera Lentinus and Panus in the Dja Biosphere Reserve and its periphery, Cameroon. Kew Bulletin. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s12225-013-9461-1 [Accessed September 22, 2014]. 【R3-01120】2014/09/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カメルーンのジャー生物圏保護区とその周辺でケガワタケ属およびカワキタケ属菌の予備的インベントリ作成を行い、9種を同定した。 ケガワタケ属の4種、カワキタケ属の5種を同定し、これらの種の検索表を掲載した。 Lentinus retinervisをアフリカ新産種として報告し、新組み合わせPanus courtetianusを提唱した。 (その他掲載種) Lentinus cladopus Lév. 【よく似た種との区別】 Panus courtetianus 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 子実体が白色 子実体が無毛平滑 本種と異なり襞間に脈線を欠く 本種と異なり複数の柄が共通の基部から生じるという特徴を欠く Lentinus concavus 子実体が白色 本種と異なり襞間に脈線を欠く 本種と異なり複数の柄が共通の基部から生じるという特徴を欠く Lentinus squarrosulus(ケガワタケ) 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 柄につばを欠く 本種と異なり子実体が白色ではなく類白色・類灰色・クリーム色 本種と異なり子実体にいくぶん直立した小鱗片を有する 本種と異なり柄が基部で枝分かれしない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなく円筒形 (カメルーン新産種) Lentinus retinervis Pegler 【よく似た種との区別】 Lentinus glabratus 本種より小鱗片のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい Lentinus squarrosulus(ケガワタケ) 子実体の形態がこの種の若い子実体に類似している 本種より小鱗片のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が円筒形 (その他掲載種) Lentinus sajor-caju (Fr.) Fr. (その他掲載種) Lentinus squarrosulus Mont. ケガワタケ 【よく似た種との区別】 Lentinus tigrinus 形態的に類似している(よく混同される) 本種と異なり小鱗片が帯褐色~帯黒色 本種と異なり襞の縁部が細かい鋸歯状 本種と異なり柄にクモの巣膜状のつばを有する Lentinus cladopus 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 柄につばを欠く 本種と異なり子実体が類白色・類灰色・クリーム色ではなく白色 本種と異なり子実体にいくぶん直立した小鱗片を欠く 本種と異なり柄が基部で枝分かれする 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が円筒形ではなく類球形~楕円形 (新組み合わせ) Panus courtetianus (Har. & Pat.) Njouonkou & Mossebo 旧名:Lentinus courtetianus Har. & Pat. 【よく似た種との区別】 Lentinus cladopus 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 子実体が白色 子実体が無毛平滑 本種と異なり襞間に脈線を有する 本種と異なり複数の柄が共通の基部から生じる (その他掲載種) Panus fasciatus (Berk.) Singer 【よく似た種との区別】 Panus fulvus 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 形態的に類似している(時に区別が容易でない) 本種と異なり襞が短く垂生する 本種と異なり襞の間隔が密 Panus similis(スジカワキタケ) 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘表面の縁部が条線状ではなくほとんど扇畳みの溝線状 本種と異なり偽菌核を有する 本種より担子胞子のサイズが小さい (その他掲載種) Panus fulvus (Berk.) Pegler & R. W. Rayner 【よく似た種との区別】 Panus fasciatus 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 形態的に類似している(時に区別が容易でない) 本種と異なり襞が短く垂生するという特徴を欠く 本種と異なり襞の間隔が密でない (その他掲載種) Panus similis (Berk. & Broome) T. W. May & A. E. Wood スジカワキタケ 【よく似た種との区別】 Panus fulvus 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 本種と異なり子実体が頑丈でない 本種と異なり傘表面がほぼ平滑の微細なビロード状でない 本種と異なり傘表面が条線状~”cannelated”でない 本種と異なり襞の間隔が疎ではなく密 Panus fasciatus 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘表面がほとんど扇畳みの溝線状ではなく縁部が条線状 本種と異なり偽菌核を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Panus cf. ciliatus (Lév.) T. W. May & A. E. Wood ※カメルーン産の標本は傘表面に条線を欠き、未記載の変種にあたると考えられた。 【よく似た種との区別】 Panus fulvus 同所的に分布する(カメルーン、ジャー生物圏保護区) 本種と異なり偽菌核を有する 本種より担子胞子のサイズが比較的大きい Panus velutinus 襞の間隔が密 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり襞が長く垂生するのではなく短く垂生する 本種と異なり柄が材から直接生じるのではなく偽菌核から生じる 本種より担子胞子のサイズが大きい