(仮訳)オーストラリア産の地衣類の属、JapewiaおよびJapewiella
Kantvilas, G., 2011. The lichen genera Japewia and Japewiella in Australia. Muelleria. Available at: http://www.gpcaa.com/documents/Muelleria_29(2),_pp099-103_-_Kantvilas.pdf [Accessed October 12, 2015].
【R3-02274】2015/10/11投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

オーストラリアからJapewiaおよびJapewiella属の地衣を初めて報告した。
Japewia subauriferaは北半球に広範に分布するが、タスマニア州のヒースランドで見出され、原記載よりも子嚢胞子のサイズがやや大型であった。
Japewiella pruinosulaはタスマニア、ニューサウスウェールズ、ビクトリアの各州で従来から知られていたが、本研究でJapewiella属に移した。

(オーストラリア新産種)

Japewia subaurifera Muhr & Tønsberg
mycobank_logoSpecies_Fungorum

(オーストラリア新産種)

Japewiella pruinosula (Müll.Arg.) Kantvilas
旧名:Lecidea pruinosula Müll.Arg.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lecidea immarginata
タスマニア州に分布する
樹皮生地衣である
子器が帯赤褐色
子嚢胞子が大型
子嚢胞子に隔壁を欠く
本種と異なり子器盤に粉霜を伴わない
本種と異なり子器がしばしば”immarginate”となる
本種と異なり子嚢がレキデラ型に近いのではなくPorpidia型に近い
本種と異なり薄層クロマトグラフィーでいかなる地衣成分も検出されない
Lecanora flavopallida
子器の形態が類似している
本種と異なり地衣体が黄色を帯びる
本種と異なり子嚢がレキデラ型に近いのではなく顕著なレカノラ型
本種と異なり地衣成分として”thiophaninic acid”を含む
Japewiella tavaresiana
本種より子器のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分として様々な物質を含むのではなくアトラノリンのみを含む
Japewiella djagensis
本種と異なり地衣体が亀裂状
本種と異なり子器盤が凸形
本種と異なり果托が不明瞭
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてアトラノリンと未同定のキサントン類2種、デプシド1種を含む
Japewiella pacifica
地衣体に結晶を含む
子器に結晶を含む
本種と異なり地衣体の結晶がKOH溶解性
本種と異なり子器の結晶がKOH溶解性