(仮訳)インド産の地衣生Melaspilea属菌
Joseph, S. & Sinha, GP., 2015. The Lichenicolous species of Melaspilea (Melaspileaceae) in India. Taiwania. Available at: http://tai2.ntu.edu.tw/Taiwania/pdf/tai.2015.60.1.18.pdf [Accessed April 1, 2015].
【R3-01696】2015/04/01投稿

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3行まとめ

インド産Melaspilea属菌を検討し、M. amarkantakensisを新種記載した。
本種はトリハダゴケ属地衣の地衣体および子器に発生し、比較的小型の黒色の子嚢果、4胞子性の子嚢、1隔壁の子嚢胞子などで特徴づけられた。
また、同じくトリハダゴケ属地衣を宿主とするM. insitivaのレクトタイプ標本を指定した。
India, Madhya Pradesh, Anuppur district, Amarkantak, Mai ki Bagiya

(新種)

Melaspilea amarkantakensis S. Joseph & G.P. Sinha
語源…アマルカンタク産の
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【よく似た種との区別】
Melaspilea insitiva
インドに分布する
トリハダゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく(6-)8胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Melaspilea galligena
トリハダゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり宿主の地衣体にゴールを形成する
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Melaspilea tucumana
トリハダゴケ属地衣(広義)を宿主とする
本種と異なり宿主の地衣体にゴールを形成する
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり外皮層の内側の部分に周糸状体を有する
Melaspilea lekae
本種と異なりトリハダゴケ属地衣ではなくSarcographa labyrinthicaを宿主とする
本種と異なり子嚢果が黒色ではなく帯赤褐色
本種より子実層の幅が広い
本種と異なり子実層がK/I+青色ではなくK/I陰性
本種より子嚢が長い
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく4-8胞子性
Labrocarpon canariensis
トリハダゴケ属地衣(広義)を宿主とする
子実層がK/I陽性(青色)
本種と異なり外皮層の内側の部分に周糸状体を有する
本種と異なり子嚢盤が広く露出することがなく切れ込み状
本種と異なり子実層がI陰性ではなくI陽性(ただし本種も稀にI陽性)
本種より子嚢が長い
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく8胞子性
本種と異なり外皮層の細胞に暗褐色の粒が密に分布する
India, West Bengal, near Chinsurah

(その他掲載種)

Melaspilea insitiva Stirt.
※本種のレクトタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Buelliella minimula
トリハダゴケ属地衣を宿主とする
子嚢果がほぼ円形~角形
子嚢胞子のサイズがほぼ類似している
本種と異なり子嚢胞子に顕著なペリスポアを有する
Melaspilea amarkantakensis
インドに分布する
トリハダゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり子嚢が(6-)8胞子性ではなく4胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい