2015年5月21日 (仮訳)チェコにおいて見出されたTricholoma borgsjoeënseおよびスロバキアで記録されたTricholoma luridum Holec, J. & Kříž, M., 2012. Tricholoma borgsjoeënse found in the Czech Republic and Tricholoma luridum documented in Slovakia. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM64210.pdf [Accessed May 20, 2015]. 【R3-01844】2015/05/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコ新産種としてTricholoma borgsjoeënseを、スロバキア新産種としてT. luridumを、それぞれ報告した。 前者は従来スカンジナビアのみで知られ、傘が暗灰色で襞が帯紫灰色、柄の基部が黄色で担子器および担子胞子が顕著に大型であることなどで特徴づけられた。 後者は傘がオリーブ黄緑色、襞が顕著な灰色、担子器が4胞子性、担子胞子が顕著に大型で一様に楕円形であることなどで特徴づけられた。 (チェコ新産種) Tricholoma borgsjoeënse Jacobsson & Muskos 【よく似た種との区別】 Tricholoma terreum(クマシメジ) 形態的に類似している(区別されてこなかった可能性がある) 本種より襞の間隔が密 本種より柄が淡色 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい Tricholoma orirubens(ケショウシメジ) 本種と異なり針葉樹ではなく広葉樹の樹下に発生する 本種と異なり子実体が老成すると一部赤変する 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい (スロバキア新産種) Tricholoma luridum (Schaeff.) P. Kumm. 【よく似た種との区別】 Tricholoma sejunctum(アイシメジ) 本種より担子胞子が短い Tricholoma viridilutescens 本種より担子胞子が短い Tricholoma fucatum 本種より担子胞子が短い Tricholoma guldeniae 形態的に類似している(混同されてきたとの指摘がある) 本種と異なりドイツ、オランダ、クロアチア、オーストリア、スロベニア、イタリア、フランス、スイス、イギリス、スロバキアなどではなくノルウェー、スウェーデン、フィンランド、スコットランドに分布する 本種と異なり担子器が4胞子性ではなく1-2-3-4胞子性 本種より担子胞子の平均サイズが小さい 本種と異なり担子胞子が一様に楕円形ではなく非常に多様な形状