(仮訳)インド熱帯域産のT. furfuracea複合種の新種、Tubaria keralensis
Latha, KPD., Paramban, NK. & Manimohan, P. 2016. Tubaria keralensis, a new species of T. furfuracea complex from tropical India. Phytotaxa. Available at: https://doi.org/10.11646/phytotaxa.278.3.9 [Accessed June 4, 2018].
【R3-05185】2018/6/4投稿

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3行まとめ

インド、ケララ州で採集された菌を検討し、Tubaria keralensisとして新種記載した。
本種の子実体は褐色小型のモリノカレバタケ型で、脈間襞を豊富に有し、柄に白色の菌糸体を伴い、担子胞子が卵状~広楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でT. furfuracea複合種に位置づけられた。
India, Kerala State, Palakkad District, Silent Valley National Park, Buffer zone near Mukkali

(新種)

Tubaria keralensis K. P. D. Latha & Manim.
語源…ケララ産の
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【よく似た種との区別】
Tubaria romagnesiana
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じT. furfuracea複合種クレードに含まれる)
本種と異なりインドではなくオランダ、チェコなどに分布する
本種と異なり襞が淡橙褐色
本種と異なり襞の縁が同色ではなく白色に縁取られる
本種と異なり襞が直生ではなく広く直生~やや垂生する
本種と異なり脈間襞を欠く
本種より柄が長い
本種と異なり柄の基部表面が剛毛状ではなく綿毛状
本種と異なり柄表面に被膜の名残を欠く
本種と異なり担子器がほとんどの場合4胞子性で時に1または2胞子性なのではなく常に4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が卵状~広楕円形ではなく楕円形、長楕円形、または時に豆形
本種と異なり傘表皮に結晶を含まない
本種と異なり傘実質の菌糸に結晶を伴う
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tubaria pentstemonis
インドに分布する
本種と異なりメキシコなどにおける分布が知られている
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり脈間襞を欠く
本種と異なり担子器がほとんどの場合4胞子性で時に1または2胞子性なのではなく常に4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアがボウリングのピン形、屈曲状、または類数珠状、稀に不規則な輪郭で時に偽頭状、しばしば基部が塊茎状なのではなく徳利形
本種と異なり襞実質の菌糸に結晶を伴わない
本種と異なり傘表皮の菌糸に結晶を伴わない
本種と異なり柄シスチジアを有する
Tubaria furfuracea(チャムクエタケモドキ)
インドに分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じT. furfuracea複合種クレードに含まれる)
本種と異なり北半球温帯およびアフリカに分布する
本種と異なり傘表面に強い吸水性を有する
本種と異なり傘縁部が直線状
本種と異なり襞が直生ではなく直生~垂生する
本種と異なり柄表面につばの領域を有する
本種と異なり柄基部表面が剛毛状ではなく粉状
本種と異なり担子器がほとんどの場合4胞子性で時に1または2胞子性なのではなく常に4胞子性
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される