2014年3月9日 (仮訳)西アフリカ・ギニア産の背着生のイボタケ目菌類の2新種 Yorou, N., Diabaté, M. & Agerer, R., 2013. Two new resupinate Thelephorales (Basidiomycota, Agaricomycetes) from Guinea (West Africa). Nova Hedwigia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2013/00000096/F0020001/art00007 [Accessed March 9, 2014]. 【R3-00484】2014/03/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ギニアで採集された背着生の菌を、Tomentella minisporaおよびT. baroensisとして新種記載した。 前者は小型の球形~類球形の担子胞子を形成する点などで特徴づけられ、分子系統解析ではクランプを欠く種と近縁であった。 後者は幅20 μmに達する巨大な担子器を形成する点などで特徴づけられ、系統的にはT. ellisiiに近縁であった。 Guinea, Kankan, Kouroussa, Forest Reserve of Baro, along the road between Kouroussa and Kankan (新種) Tomentella minispora Yorou 語源…小型の胞子の 【よく似た種との区別】 Tomentella fuscocinerea ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が非常に淡い黄色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なり担子胞子が類球形~不規則な球形ではなく三角形 本種より担子胞子の装飾のサイズが大きい 本種と異なり子実体形成菌糸層にクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella amyloapiculata ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が非常に淡い黄色ではなく淡褐色~褐色 本種と異なり担子胞子が類球形~不規則な球形ではなく三角形 本種より担子胞子の装飾のサイズが大きい 本種と異なり子実体形成菌糸層にクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella calcicola 担子胞子が小型 シスチジアを欠く 本種と異なり担子胞子の装飾がトゲ状ではなく疣状 本種と異なり子実下層に最大23 μmの幅に達する膨大した菌糸を欠く Tomentella griseoumbrina 担子胞子が小型 シスチジアを欠く 本種より担子器のサイズが小さく、25 μmを超えない 本種より担子胞子のサイズが小さく、5.5 μmを超えない 本種と異なり子実下層に最大23 μmの幅に達する膨大した菌糸を欠く 本種と異なり子実下層および子実体形成菌糸層の菌糸が赤褐色の結晶に強く覆われるという特徴を欠く Tomentella neobourdotii 担子胞子が小型 シスチジアを欠く 本種と異なり子実層面が暗褐色 本種と異なり子実体形成菌糸層が繊維状~クモの巣状 本種と異なり子実下層に最大23 μmの幅に達する膨大した菌糸を欠く 本種と異なり根状菌糸束を持つ Tomentella cinerascens 担子胞子が小型 シスチジアを欠く 本種と異なり子実層面が乳頭状~粒状 本種と異なり子実体形成菌糸層が類白色 本種と異なり子実下層に最大23 μmの幅に達する膨大した菌糸を欠く 本種と異なり根状菌糸束を持つ Tomentella botryoides 担子胞子が小型 シスチジアを欠く 本種と異なり僅かに根状菌糸束が見られる 本種と異なり担子器や時に子実下層の菌糸がKOHで強く青変することがある 本種と異なり担子胞子が類球形~不規則な球形ではなく三角形~顕著に裂けた形状になる 本種と異なり子実下層に最大23 μmの幅に達する膨大した菌糸を欠く Guinea, Kankan, Kouroussa, Forest Reserve of Baro, along the road between Kouroussa and Kankan (新種) Tomentella baroensis Yorou 語源…バロ産の 【よく似た種との区別】 Tomentella terrestris 根状菌糸束を欠く(おそらく) 担子器のサイズが大きい 担子器に稀に横隔壁を生じる 担子胞子の装飾が低く、1 μmを超えない 子実体形成菌糸層の菌糸が膨大しない 本種と異なり根状菌糸束を持つとする報告もある 本種より担子器が長く、50 μmを超える 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく三角形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度82-83%) Tomentella ellisii 子実層面が鈍赤色 子実層面が平滑~微細な粒状 根状菌糸束を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より担子器のサイズが大きく、50 μmを超えて45-80 μmの範囲をとる 本種より担子胞子のサイズが小さく、10 μmを超えることがない 本種より子実体形成菌糸層の菌糸が幅広くなり、7 μmを超えて12 μmに達することが多い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(配列類似度88-89%) Tomentella pisonieae 根状菌糸束を欠く 担子胞子のサイズが類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実層面が鈍赤色ではなく暗灰色 本種と異なり子実層面が平滑~微細な粒状ではなく粒状 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく三角形に近い 本種と異なり子実下層の菌糸が膨大する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella hjortstamiana ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり根状菌糸束を持つ 本種と異なり子実下層の菌糸が膨大する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される