(仮訳)インド・ヒマラヤに産したRussula属クラウンクレードの2新種
Ghosh, A., Das, K. & Buyck, B. 2021. Two new species in the Russula (Russulaceae, Basidiomycota) crown clade from Indian Himalaya. European Journal of Taxonomy. Available at: https://europeanjournaloftaxonomy.eu/index.php/ejt/article/view/1595 [Accessed December 23, 2021] 【R3-09081】2021/12/22投稿

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3行まとめ

インドのヒマラヤ山脈からRussula adwanitekaeR. purpureozonataの2新種を記載した。
前者は温帯林において針葉樹と関係を持つとみられ、傘が帯赤淡紫色~濃マゼンタ色で、Laricinae亜節との類縁性を示した。
後者はAbies densaと関係を持ち、Decolorantes亜節の典型的形質を全て具えていた。
India, Uttarakhand, Pauri Garhwal, Adwani-Teka forest

(新種)

Russula adwanitekae A.Ghosh, K.Das & Buyck
語源…アドワニ・テカ(・フォレスト)の
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【よく似た種との区別】
Russula pseudotsugarum
針葉樹と関係を持つとみられる
子実体の色が非常に類似している
ITSに基づく分子系統解析で近縁(同じLaricinae亜節クレードに含まれる)
本種と異なりインドではなく米国などに分布する
ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
India, Sikkim, East district, Memeinchu

(新種)

Russula purpureozonata K.Das, A.Ghosh & Buyck
語源…紫色の環紋の(傘表面の模様から)
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【よく似た種との区別】
Russula burkei
顕微鏡的形態が類似している
本種と異なりインドではなく北米などに分布する
本種と異なりAbies densaを宿主とするという特徴を欠く
本種と異なり子実体の味が温和という特徴を欠く
Russula californiensis
本種と異なりインドではなく北米などに分布する
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
Russula magna
本種と異なりインドではなく北米などに分布する
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい