(仮訳)インド、パンジャーブ州における糞生ハラタケ属2新種
Kaur, A., Atri, NS. & Kaur, M., 2014. Two new species of Agaricus (Agaricaceae, Agaricales) collected on dung from Punjab, India. Kavaka. Available at: http://fungiindia.co.in/images/kavaka/42/4.pdf [Accessed April 22, 2016].
【R3-02858】2016/04/22投稿

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3行まとめ

インド、パンジャーブ州において糞に発生した2種を検討し、Agaricus stellatus-cuticusおよびA. flavistipusとして新種記載した。
前者はヒツジの糞に発生し、後者はバッファローの糞から発生した。
前者は傘表面の外皮が放射状に裂けて星のように見える点、後者は傘表面に帯赤褐色の鱗片が同心円状に配列する点などで特徴づけられた。
India, Punjab, Sangrur, Qila Rehmatgarh

(新種)

Agaricus stellatus-cuticusAgaricus stellatus–cuticus Atri, M. Kaur & A. Kaur
語源…星状の外皮の(傘表面の性状から)
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【よく似た種との区別】
Agaricus aetinorachis
傘表面が放射状に裂ける
襞の形態が類似している
柄の長さが傘の直径を超える
柄が円筒形
シスチジアの形態が類似している
本種と傘表面が裂けてできる模様が異なる
本種と異なり肉に変色性を欠くのではなく淡桃色に変色する
本種より担子胞子の幅が僅かに狭い
Agaricus cupreobrunneus
子実体の幅が広い
本種と異なり傘表面が毛羽立つか綿毛状
本種と異なり肉に変色性を欠くのではなく傷つくと淡い鈍褐色に変色する
India, Punjab, Faridkot, Swaag

(新種)

Agaricus flavistipus Atri, M. Kaur & A. Kaur
語源…黄色い柄の(柄の変色性から)
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【よく似た種との区別】
Agaricus endoxanthus
本種と異なり傘の外皮が放射状に裂ける
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく洋梨形
Agaricus moelleri(ナカグロモリノカサ)
本種と異なり柄の肉が明るい黄褐色に変色するのではなく微かに黄変するのみである
本種と異なり子実体にインク、ヨードホルム、汗、かびた藁などの臭いがある
本種より担子胞子のサイズが小さい
Agaricus phaeolepidotus
本種より傘の鱗片が褐色
本種ほど柄が黄変しない
本種と異なり子実体にインク、ヨードホルムなどの臭いがある