2018年4月8日 (仮訳)堆肥およびハイビスカスから分離されたFusarium solani複合種の2新種 Šišić, A. et al., 2018. Two new species of the Fusarium solani species complex isolated from compost and hibiscus (Hibiscus sp.). Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://link.springer.com/10.1007/s10482-018-1068-y [Accessed April 8, 2018]. 【R3-05015】2018/4/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ドイツにおいて庭園の生ゴミ堆肥および萎凋病のハイビスカスから分離された菌を検討し、それぞれFusarium stercicolaおよびF. witzenhausenenseとして新種記載した。 形態学的検討および分子系統解析により両種がFusarium solani複合種クレード3に含まれることを示した。 接種試験により両種が複数のマメ科植物に対して病原性を有することを示し、宿主特異性を否定する結果を得た。 Hannover, Germany (新種) Fusarium stercicola Šišić, Al-Hatmi, Baćanović-Šišić, S.A. Ahmed & Finckh 語源…堆肥に生息する 【よく似た種との区別】 Fusarium witzenhausenense 同じFusarium solani複合種に含まれる ドイツに分布する PDA、MEA、SNA培地での生長動態が類似している ITS、tef1、rpb2、ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり堆肥ではなくハイビスカスの枝から分離される 本種と異なり分生子の隔壁数が0-5ではなく0-3 本種と異なり厚壁胞子を欠く 本種と異なりCLA培地でのスポロドキアが橙色ではなく白色 本種と異なりPDA培地で帯黄白色~黄色の色素を産生するのではなく色素を産生しない 本種と異なりMEA培地で産生する色素が淡橙色で顕著な帯赤灰色のパッチ状をなすのではなく帯黄白色~帯赤灰色で不規則な帯褐灰色のパッチ状をなす ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium solani 同じFusarium solani複合種に含まれる ITS、tef1、rpb2、ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子柄のサイズが異なる 本種と大分生子の基部および頂部細胞のサイズが異なる 本種と大分生子の基部および頂部細胞の形状が異なる 本種と人工培地における色素産生能が異なる ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Witzenhausen, Germany (新種) Fusarium witzenhausenense Šišić, Al-Hatmi, Baćanović-Šišić, S.A. Ahmed & Finckh 語源…ヴィッツェンハウゼン産の 【よく似た種との区別】 Fusarium stercicola 同じFusarium solani複合種に含まれる ドイツに分布する PDA、MEA、SNA培地での生長動態が類似している ITS、tef1、rpb2、ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりハイビスカスの枝ではなく堆肥から分離される 本種と異なり分生子の隔壁数が0-3ではなく0-5 本種と異なり厚壁胞子を有する 本種と異なりCLA培地でのスポロドキアが白色ではなく橙色 本種と異なりPDA培地で色素を産生しないのではなく帯黄白色~黄色の色素を産生する 本種と異なりMEA培地で産生する色素が帯黄白色~帯赤灰色で不規則な帯褐灰色のパッチ状をなすのではなく淡橙色で顕著な帯赤灰色のパッチ状をなす ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium solani 同じFusarium solani複合種に含まれる ITS、tef1、rpb2、ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄がずっと短い 本種と大分生子の基部および頂部細胞のサイズが異なる 本種と大分生子の基部および頂部細胞の形状が異なる 本種と人工培地における色素産生能が異なる ITS+tef1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される