(仮訳)オーストリア産のChrysopogon fallaxを宿主とするクロボキン綱の2新種
Shivas, RG., Cunnington, JH. & Vánky, K. 2004. Two new species of Ustilaginomycetes on Chrysopogon fallax from Australia. Fungal Diversity. Available at: http://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/16-6.pdf [Accessed March 21, 2020] 【R3-07155】2020/3/21投稿

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3行まとめ

オーストラリアにおいてChrysopogon fallaxに生じた2種の黒穂菌を検討し、Sporisorium fallaxおよびMacalpinomyces tubiformisとして新種記載した。
前者はノーザンテリトリーに産し、宿主の花序全体を破壊し、黒穂胞子に球形と角張った形状の2型を有することなどで特徴づけられた。
後者はクイーンズランド州に産し、黒穂胞子に尖ったピラミッド状の装飾を有することで全ての同属他種と区別された。
Australia, Northern Territory, 268 km SE urbe Katherine

(新種)

Sporisorium fallax R.G. Shivas & Cunningt.
語源…騙す(同じ宿主に生じる他種、および宿主植物種との類似性から)
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【よく似た種との区別】
Sporisorium tumefaciens
オーストラリアに分布する
同じChrysopogon fallaxを宿主とする
宿主の花序全体を破壊する
護膜が厚い
“columellae”を無数に有する
“columellae”が糸状
肉眼的形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり胞子堆が部分的に葉鞘に隠れる
本種より胞子堆が長い
本種と異なり胞子堆が円筒形
本種と異なり胞子団がかなり永く保たれるのではなく圧力がかかると容易に分離する
本種と異なり黒穂胞子にしばしば角張るもう一つの型を有するのではなくほぼ球形の1型のみを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Sporisorium tumiforme
オーストラリアに分布する
同じChrysopogon fallaxを宿主とする
宿主の花序全体を破壊する
護膜が厚い
“columellae”を無数に有する
“columellae”が糸状
肉眼的形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり胞子堆が部分的に葉鞘に隠れる
本種より胞子堆が長い
本種と異なり胞子堆が円筒形
本種と異なり胞子団がかなり永く保たれるのではなく圧力がかかると容易に分離する
本種と異なり黒穂胞子にしばしば角張るもう一つの型を有するのではなくほぼ球形の1型のみを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Australia, Queensland, cca. 20 km N oppid. Gingin

(新種)

Macalpinomyces tubiformis R.G. Shivas & Vánky
語源…管を形成する(胞子堆の形状から)
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