(仮訳)中国産のLepiota cristataに近縁な2新分類群
Liang, J-F. & Yang, Z-L., 2011. Two new taxa close to Lepiota cristata from China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000116/00000001/art00043 [Accessed May 9, 2015].
【R3-01810】2015/05/10投稿

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3行まとめ

中国の雲南省およびチベット自治区で採集された新種Lepiota cristataneaを記載した。
本種はL. cristataおよびその変種に形態的に極めて類似していたが、担子器および担子胞子がより小さい点で区別された。
また、分子系統解析 (Liang et al., 2009) の結果に基づき、L. fraterna var. macrosporaL. cristataの変種とした。
中国雲南省昆明市中国科学院昆明植物研究所

(新種)

Lepiota cristatanea J.F. Liang & Zhu L. Yang
語源…Lepiota cristataに似た
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【よく似た種との区別】
Lepiota cristata(キツネノカラカサ)
同じLepiota cristata種複合体に含まれる
形態的にほとんど違いがないほど類似している
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS、IGS、mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (Liang et al., 2009)
Lepiota cristata var. exannulata
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
Lepiota cristata var. pallidior
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
Lepiota saponella
本種より担子器のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
Lepiota insimulata
同じLepiota cristata種複合体に含まれる
担子胞子が小型
本種と異なり中国ではなくパプアニューギニアに分布する
本種と異なり土壌ではなくAraucaria cunninghamiiのリターに発生する
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく洋梨形~広棍棒形
Lepiota apatelia
傘表皮が子実層状被
本種と異なり担子胞子が正面から見ると卵形~長楕円形、側面から見ると截断状~類三角形ではなく楕円形
Lepiota cristatoides
傘表皮が子実層状被
本種と異なり担子胞子が正面から見ると卵形~長楕円形、側面から見ると截断状~類三角形ではなく楕円形
Lepiota hymenoderma
傘表皮が子実層状被
本種と異なり担子胞子が正面から見ると卵形~長楕円形、側面から見ると截断状~類三角形ではなく楕円形
Lepiota cristatella
本種と異なり担子胞子が正面から見ると卵形~長楕円形、側面から見ると截断状~類三角形ではない
Lepiota cristatiformis
本種と異なり担子胞子が正面から見ると卵形~長楕円形、側面から見ると截断状~類三角形ではない
Lepiota cristatula
本種と異なり担子胞子が正面から見ると卵形~長楕円形、側面から見ると截断状~類三角形ではない
Lepiota subcristata
本種と異なり担子胞子が正面から見ると卵形~長楕円形、側面から見ると截断状~類三角形ではない
Lepiota subcristatella
本種と異なり担子胞子が正面から見ると卵形~長楕円形、側面から見ると截断状~類三角形ではない

(新組み合わせ)

Lepiota cristata var. macrospora (Zhu L. Yang) J.F. Liang & Zhu L. Yang
旧名:Lepiota fraterna var. macrospora Zhu L. Yang
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【よく似た種との区別】
Lepiota fraterna
形態的に類似している
本変種より担子胞子のサイズが小さい
Lepiota cristata(キツネノカラカサ)
担子胞子のサイズが区別できないほど類似している
分子系統解析 (Liang et al.
本変種と異なり担子胞子の側面に瘤を欠く
Lepiota cristata var. pallidior
本変種と異なり担子胞子の側面に瘤を欠く
Lepiota cristata var. exannulata
本変種と異なり担子胞子の側面に瘤を欠く