2015年8月5日 (仮訳)パプアニューギニア産トメンテロイド菌類の2新種 Yorou, NS. et al., 2012. Two new tomentelloid fungi (Basidiomycota, Agaricomycetes) from Papua New Guinea. Nova Hedwigia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2012/00000095/F0020003/art00009 [Accessed August 4, 2015]. 【R3-02072】2015/08/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パプアニューギニアからTomentella badioincrustataおよびT. papuaeの2新種を記載した。 前者は2菌糸型の根状菌糸束の表面に平滑な厚壁胞子を生じること、菌糸に赤褐色の色素結晶を伴うことなどで特徴づけられた。 一方、後者は担子胞子が淡褐色で三角形または浅裂することなどで特徴づけられた。 Papua New Guinea, Eastern Highlands Province, Mt. Gahavisuka (新種) Tomentella badioincrustata Yorou & Paroll 語源…赤褐色の結晶の 【よく似た種との区別】 Tomentella subamyloidea 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子が球形~類球形 子実体形成菌糸層の菌糸の一部が厚壁 菌糸がアミロイド 本種と異なりパプアニューギニアではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり根状菌糸束を完全に欠く 本種と異なり担子胞子にアミロイドの嘴状突起を有する 本種より子実体形成菌糸層の菌糸の幅がかなり狭い 本種と異なり子実体形成菌糸層の基質付近の菌糸の厚い隔壁(および時に付近の細胞質)にのみアミロイド性が認められる 本種と異なり菌糸表面に赤褐色の結晶を伴うという特徴を欠く Papua New Guinea, Eastern Highlands Province, close to Asaro (新種) Tomentella papuae Yorou & Paroll 語源…パプアの 【よく似た種との区別】 Tomentella atrorubra 担子胞子が無色~帯赤色 担子胞子が三角形または浅裂する 子実体形成菌糸層の菌糸の幅が類似している 子実体形成菌糸層の菌糸が厚壁 本種と異なり子実体形成菌糸層が帯灰褐色~褐色ではなく帯黄緑色 本種と異なり子実体形成菌糸層の縁部が帯灰褐色~褐色ではなく帯緑色 本種と異なり子実体形成菌糸層の縁部が綿毛状 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種と異なり担子胞子が水および2.5% KOHで赤色に呈色することがある Tomentella coerulea 子実体が基質に付着する 子実体が帯褐色 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子が淡褐色 担子胞子が三角形または浅裂する 菌糸がほぼ無色 本種と異なり子実体形成菌糸層の縁部が帯灰褐色~褐色ではなく帯灰褐色 本種と異なり子実体形成菌糸層の縁部が穀粉状~綿毛状 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種と異なり担子器に青変性を有する 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸の幅が狭い 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸が薄壁 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸に青変性を有する Amaurodon aquicoeruleus 本種と異なり担子胞子が水および2.5% KOHで無色または微かに淡褐色なのではなく明るい帯青色 本種と異なり担子胞子が三角形または浅裂するのではなく類球形