(仮訳)イタリアおよびロシアにおいて草本に発生したParastagonospora属2新種
Goonasekara, ID. et al., 2019. Two novel species of Parastagonospora (Phaeosphaeriaceae, Pleosporales) on grasses from Italy and Russia. Asian Journal of Mycology. Available at: http://www.asianjournalofmycology.org/pdf/AJOM_2_1_8.pdf [Accessed July 5, 2019] 【R3-06375】2019/7/6投稿

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3行まとめ

イネ科植物に生じた腐生菌2種を検討し、Parastagonospora elymiおよびP. macrouniseptataとして新種記載した。
前者はロシアにおいてシバムギの枯稈に生じ、子嚢果が類球形~円錐形、子嚢胞子が無色紡錘形で成熟時3隔壁を有することなどで特徴づけられた。
後者はイタリアにおいてカモガヤの枯稈に生じ、分生子果不完全菌であり、分子絵師が無色類円筒形~円筒形で平滑、1隔壁を有することなどで特徴づけられた。
Russia, Rostov region, Krasnosulinsky district, Donskoye forestry

(新種)

Parastagonospora elymi Goonas., Bulgakov & McKenzie
語源…エゾムギ属の
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【よく似た種との区別】
Parastagonospora avenae
同じイネ科植物を宿主とする
子嚢が円筒形
子嚢が8胞子性
子嚢胞子が子嚢内部で重なり合って生じる
子嚢胞子が紡錘形
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり腐生菌ではなく病原菌として知られている
本種より子嚢果の幅が狭い
本種と異なり子嚢果が類球形~円錐形ではなく球形
本種と異なり子嚢胞子に油球を含む
本種と異なり子嚢胞子が鞘に包まれる
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Italy, Province of Forlì-Cesena, near Predappio Alta

(新種)

Parastagonospora macrouniseptata Goonas., Camporesi & McKenzie
語源…大きなParastagonospora uniseptata(分生子果のサイズから)
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【よく似た種との区別】
Parastagonospora allouniseptata
同じカモガヤを宿主とする
分生子殻が球形~類球形
分生子が無色
分生子が円筒形
分生子の隔壁数が1
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子果のサイズが小さい
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Parastagonospora uniseptata
分生子殻が球形~類球形
分生子が無色
分生子が円筒形
分生子の隔壁数が1
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子果のサイズが小さい
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される