(仮訳)クロアチア産オキナタケ科菌類の特筆すべき2種
Hausknecht, A. & Mešić, A. & Tkalčec, Z. 2007. Two remarkable species of Bolbitiaceae (Agaricales) from Croatia. Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde. Available at: https://core.ac.uk/download/pdf/33995297.pdf [Accessed August 12, 2022] 【R3-09777】2022/8/12投稿

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3行まとめ

クロアチアにおいてヒツジの糞を施肥した土壌に発生した菌を検討し、Conocybe thermophilaとして新種記載した。
本種は小型のつぼ様構造を有し、Singerella節に含まれた。
また、クロアチアおよびスロバキアでブナ林に発生していたPholiotina intermediaをヨーロッパ新産種として報告した。
Croatia, Dalmacija, insulae Hvar, Jelsa

(新種)

Conocybe thermophila Hausknecht, Mesic & Tkalcec
語源…高温を好む
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【よく似た種との区別】
Conocybe hornana
同じLocellina列に含まれる
ヨーロッパに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体ががっしりとしている
本種と傘の色が異なる
本種と柄の色が異なる
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子が類六角形や類僧帽形になることがない
Conocybe hornana var. subcylindrospora
ヨーロッパに分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より子実体ががっしりとしている
本種と傘の色が異なる
本種と柄の色が異なる
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子が類六角形や類僧帽形になることがない
Conocybe crispella
ヨーロッパに分布する
形態的に類似している(つば様の領域を見落とした際に容易に混同されうる)
偽側糸を有する
本種と異なり温室によく発生する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子が暗色
本種と異なり担子胞子が類六角形になることがない
本種と異なり担子胞子の中央に発芽孔を有するという特徴を欠く
Conocybe locellina
本種と異なりクロアチアではなく北米などに分布する
本種より子実体が暗色
本種と異なり傘表面に条線をあらわす
本種と異なりつぼが膜質でない
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子がレンズ形や類六角形になることがない

(ヨーロッパ、クロアチア、スロバキア新産種)

Pholiotina intermedia (A.H. Smith) Singer
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【よく似た種との区別】
Pholiotina brunnea
本種より子実体のサイズがずっと小さいとみられる
本種と襞の色が異なる
本種と襞の密度が異なる
本種と異なりつばが輪状ではなく懸垂状