2018年9月16日 (仮訳)中国南部産の子実層托および肉が海緑色に変色する新種、Tylopilus callainus Liang, Z-Q. et al., 2018. Tylopilus callainus, a new species with a sea-green color change of hymenophore and context from the south of China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.343.3.7 [Accessed September 15, 2018]. 【R3-05495】2018/9/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国海南省および福建省で採集された菌を検討し、Tylopilus callainusとして新種記載した。 本種は傘が褐色で、子実層托および肉が傷つくと海緑色に変色し、傘表皮が毛状被であることなどで特徴づけられた。 TEF1に基づく分子系統解析で、本種は狭義のニガイグチ属クレードにおいて独立の系統を形成し、中国産のT. aff. ballouiと同定された標本が本種に近縁であった。 中国福建省竜岩市漳平市新橋鎮城口村 (新種) Tylopilus callainus N.K. Zeng, Zhi Q. Liang & M.S. Su 語源…海緑色の(子実層托および肉の変色性から) ※屋久島産のTylopilus sp. 167-629の塩基配列が同一であったことから、本種は日本にも分布するとされた。 【よく似た種との区別】 Boletus incertus 子実層托の変色性が類似している 肉の変色性が類似している 本種と異なり中国および日本ではなくマレーシアなどに分布する 本種と異なり傘が淡い帯黄褐色、帯黄褐色で海緑色を帯びるのではなく暗灰色~煤色 本種と異なり柄が海緑色を帯びるという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい