2016年9月14日 (仮訳)今井三子により記載された日本産チチタケ属菌のタイプスタディ Wang, X-H. & Liu, P-G., 2010. Type studys on Japanese species of Lactarius described by S. Imai. Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd62-2/T12-Hua.html [Accessed September 14, 2016]. 【R3-03293】2016/09/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 北海道大学総合博物館の菌類ハーバリウム (SAPA) に保管されている、今井三子によって1935年に記載されたチチタケ属菌のタイプ標本を再検討した。 Lactarius alcanensis、L. avellaneus、L. deliciosus f. laeticolor、L. deliciosus f. virescens、およびL. flavidulusを検討対象とした。 そのうちL. deliciosus f. laeticolorのレクトタイプ標本を選定した。 (その他掲載種) Lactarius akanensis S. Imai ウメネズチチタケ 【よく似た種との区別】 Lactarius trivialis(キハダチチタケ) 同じLactarius trivialis種複合体に含まれる 傘の色が類似している 担子胞子の装飾が尖り網目をなさない マクロシスチジアを有する 傘表皮が”ixolattice” 本種と異なり傘が帯紫煤色ではなく鉛灰色~煙灰色または紫色を帯びる 本種と異なり胞子紋が白色ではなく帯黄褐色 Lactarius glutininitens(ヌメリハツ) 傘が暗色 担子胞子表面に孤立した疣を有する 傘表皮が”ixolattice” 本種より担子胞子の装飾の丈がずっと高い 本種と異なり担子胞子表面の疣が孤立するのではなく連結して不規則な畝をなす 本種と異なり傘表皮の菌糸に結晶を伴う (その他掲載種) Lactarius avellaneus S. Imai コウイロチチタケ 【よく似た種との区別】 Lactarius maclosus 乳液が黄色 傘表皮の構造が類似している 柄表皮の構造が類似している 本種と異なり乳液が温和 本種より担子胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Lactarius deliciosus f. laeticolor S. Imai (アカモミタケ) ※本品種のレクトタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Lactarius salmonicolor 分子系統解析で近縁(先行研究) Lactarius thyinos 分子系統解析で近縁(先行研究) (その他掲載種) Lactarius deliciosus f. virescens S. Imai (アカハツ) (その他掲載種) Lactarius flavidulus S. Imai (キハツダケ)