2017年1月8日 (仮訳)ハキリアリ生息環境におけるTrichoderma属菌の解明:3つの新規分類群の記載 Montoya, QV. et al., 2016. Unraveling Trichoderma species in the attine ant environment: description of three new taxa. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-016-0666-9 [Accessed January 8, 2017]. 【R3-03640】2017/01/08投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 4属12種のハキリアリ類のコロニーから62菌株のTrichoderma属菌を分離し、形態学的検討および分子系統解析を実施した。 米国テキサス州からT. attinorum、T. texanum、およびT. longifialidicumの3新種を記載した。 ハキリアリ類のコロニーには従来報告されていたより多くのTrichoderma属菌が存在するが、アリによって植物基質とともに一時的に持ち込まれているということが示唆された。 USA, Austin, Texas, Bull Creek Park (新種) Trichoderma attinorum Q.V. Montoya, L.A. Meirelles, P. Chaverri & A. Rodrigues 語源…ハキリアリ族の 【よく似た種との区別】 Trichoderma spinulosum EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じSpinulosaクレードに含まれる) 本種と異なり無性世代のみではなく有性世代のみが知られている EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichoderma sinuosum 本種と異なり分生子柄が通常直線状で短い枝を有するのではなく分枝し屈曲する 本種と異なりフィアライドがアンプル形 本種と異なり厚壁胞子が類球形~卵状ではなく球形~類球形 本種より生長速度が比較的早い 本種と異なり培養下で水溶性色素を産生しない EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(SpinulosaクレードではなくChlorosporaクレードに含まれる) Trichoderma thelephoricola フィアライドのサイズが類似している フィアライドの形状が瓶形および円筒形 本種と異なり分生子柄が通常直線状で短い枝を有するのではなくGliocladium属類似 本種と異なり厚壁胞子の形成が知られていない 本種より生長速度が遅い 本種と異なり培養下で水溶性色素を産生しない EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(SpinulosaクレードではなくChlorosporaクレードに含まれる) USA, Smithville, Texas, Stengl ‘Lost Pines’ Biology Station (新種) Trichoderma texanum Q.V. Montoya, L.A. Meirelles, P. Chaverri & A. Rodrigues 語源…テキサスの 【よく似た種との区別】 Trichoderma koningiopsis 分生子柄の分枝の配列などが類似している フィアライドの配列が類似している 最適生長温度が25-30°C EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じTrichodermaクレードに含まれる) 本種と異なり分生子柄が基部から分枝し、分枝しないかほとんど分枝しない長い末端を形成する性質を持つ 本種と異なりフィアライドと分生子柄がなす角が直角未満ではなくほぼ直角 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種と異なりフィアライドが円筒形ではなく瓶形 本種より分生子の着色のタイミングが早い 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく楕円形 本種と異なりパスチュールを稀ではなく豊富に形成する 本種と異なりCMD培地でのパスチュール形成がシャーレの縁部に限られるのではなく同心円状に形成する 本種より厚壁胞子のサイズが小さい 本種ほど厚壁胞子が細長くない 本種と異なりPDA培地でのコロニーに同心円状の環紋がある 本種と異なり培養下で水溶性色素を産生しない EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichoderma petersenii 分生子柄の分枝の配列などが類似している フィアライドの配列が類似している フィアライドが支持細胞あるいはより低頻度で分生子柄の軸から直接形成される フィアライドと分生子柄がなす角が直角未満 最適生長温度が25-30°C EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じTrichodermaクレードに含まれる) 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種と異なりフィアライドが円筒形ではなく瓶形 本種より分生子の着色のタイミングが早い 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく楕円形 本種と異なりパスチュールを稀ではなく豊富に形成する 本種と異なりCMD培地でのパスチュール形成がシャーレの縁部に限られるのではなく同心円状に形成する 本種より厚壁胞子のサイズが小さい 本種ほど厚壁胞子が細長くない 本種と異なりPDA培地でのコロニーに同心円状の環紋がある 本種と異なり培養下で水溶性色素を産生しない EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichoderma ovalisporum 分生子柄の分枝の配列などが類似している フィアライドの配列が類似している 最適生長温度が25-30°C EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じTrichodermaクレードに含まれる) 本種と異なり分生子柄が基部から分枝し、分枝しないかほとんど分枝しない長い末端を形成する性質を持つ 本種と異なりフィアライドと分生子柄がなす角が直角未満ではなくほぼ直角 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種と異なりフィアライドが円筒形ではなく瓶形 本種より分生子の着色のタイミングが早い 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく楕円形 本種と異なりパスチュールを稀ではなく豊富に形成する 本種と異なりCMD培地でのパスチュール形成がシャーレの縁部に限られるのではなく同心円状に形成する 本種より厚壁胞子のサイズが小さい 本種ほど厚壁胞子が細長くない 本種と異なりPDA培地でのコロニーに同心円状の環紋がある 本種と異なり培養下で水溶性色素を産生しない EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Smithville, Texas, Stengl ‘Lost Pines’ Biology Station (新種) Trichoderma longifialidicum Q.V. Montoya, L.A. Meirelles, P. Chaverri & A. Rodrigues 語源…長いフィアライドの 【よく似た種との区別】 Trichoderma velutinum パスチュールが白色または緑色 パスチュールが球形 パスチュールの末端が不稔 分生子のサイズが類似している 分生子が楕円形 厚壁胞子の産生が疎ら 厚壁胞子のサイズが類似している 培養下で水溶性色素を産生しない EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じHarzianumクレードに含まれる) 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種と異なりフィアライドが細長い形状ではなくアンプル形および瓶形 本種より30°CPDAでの生長が遅い EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichoderma guizhouense 分生子柄の形態が類似している 25°CPDAでの生長速度が類似している EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁(同じHarzianumクレードに含まれる) 本種と異なりパスチュールが球形ではなく不規則形 本種と異なりパスチュールの末端が不稔でない 本種と異なり分生子柄の主軸末端が不稔の細長い毛状 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種と異なりフィアライドが細長い形状ではなくアンプル形および瓶形 本種と異なり分生子が球形~類球形 本種と異なり厚壁胞子の形成が知られていない 本種と異なり培養下で水溶性色素を産生する EF1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される