2020年8月8日 (仮訳)中国南部産の新種、Vanderbylia cinnamomea Chen, J-Z., Yang, X. & Zhao, C-L. 2020. Vanderbylia cinnamomea sp. nov. from southwestern China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2020/00000135/00000002/art00016 [Accessed August 8, 2020] 【R3-07573】2020/8/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてクスノキの生木に発生した多孔菌の一種を検討し、Vanderbylia cinnamomeaとして新種記載した。 本種は子実体が一年生で傘状、傘が褐色~黒色、孔口面が帯オリーブ黄褐色~煙灰色、担子胞子が類球形~扁桃形平滑、生殖菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で、本種はV. fraxineaおよびV. robiniophilaを含むサブクレードに位置づけられた。 中国雲南省昆明市曇華寺公園 (新種) Vanderbylia cinnamomea C.L. Zhao 語源…ニッケイ属の 【よく似た種との区別】 Vanderbylia fraxinea ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Vanderbylia robiniophila ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニッケイ属ではなくハリエンジュ属植物などに生じる 本種と異なり孔口面が帯オリーブ黄褐色~煙灰色ではなく白色~淡褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Vanderbylia vicina ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Vanderbylia borneensis 形態的に類似している 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり孔壁内部に骨格菌糸の末端を含む Vanderbylia devians 形態的に類似している 本種と異なり子実体がやや有柄 本種と異なり孔口面が帯オリーブ黄褐色~煙灰色ではなく淡皮色~灰黄色 本種より孔口のサイズが大きい Vanderbylia subincarnata 形態的に類似している 本種と異なり孔口面が帯オリーブ黄褐色~煙灰色ではなく帯桃色 本種より孔口のサイズが小さい Vanderbylia ungulata 形態的に類似している 本種と異なり孔口面が帯オリーブ黄褐色~煙灰色ではなく黄褐色 本種と異なり担子胞子が無色~黄色 Vanderbylia delavayi 本種と異なり孔口面が帯オリーブ黄褐色~煙灰色ではなく汚帯灰橙色~帯灰褐色 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい