2014年12月30日 (仮訳)中国におけるCoprinus comatus栽培の害菌である新種Xylaria coprinicola Ju, Y-M., Hsieh, H-M. & He, X-S., 2011. Xylaria coprinicola, a new species that antagonizes cultivation of Coprinus comatus in China. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/2/424.short [Accessed December 29, 2014]. 【R3-01417】2014/12/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国において食用きのこCoprinus comatusの栽培の害菌として知られている「鶏爪菌」を検討し、Xylaria coprinicolaとして新種記載した。 本種は円筒形で頂部が不稔の子座を束状に形成し、子嚢殻が埋生して顕著な円錐形の開口部を有し、子嚢胞子が微小で、アナモルフが一見コウジカビ属に類似することなどで特徴づけられた。 分子系統解析では、本種はシロアリの巣と絶対的な関係を持ち形態的に類似している未記載種 (Xylaria sp. 4) と近縁であった。 中国四川省徳陽市中江県 (新種) Xylaria coprinicola Y.-M. Ju, H.-M. Hsieh & X.-S. He 語源…ヒトヨタケ属に生息する 【よく似た種との区別】 Xylaria pedunculata 形態的に類似している(本種と同定されたことがあった) 本種と異なり子座が分枝する 本種と異なり子座が倒円錐形 本種と異なり子嚢胞子が大型 Xylaria furcata 形態的に類似している(本種と同定されたことがあった) 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なりシロアリの巣にのみ発生する 本種と異なり子座がかなり繊細である 本種と異なり子嚢殻が埋生せず裸生する Camillea spp. Xylocladium属アナモルフが本種のアナモルフと類似している 分生子形成細胞が密な層をなす 分生子柄に顕著な頂嚢を有する 本種と亜科レベルの分類が異なる(XylarioideaeではなくHypoxyloideaeに属する) Xylaria ochraceostroma 子座が黄褐色 子座頂部が不稔 分生子柄が柵状に配列しない 暗色の”stromatal core”を欠く RPB2+TUB+ACTに基づく分子系統解析で近縁 RPB2+TUB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される