2018年2月8日 (仮訳)セコイアの樹冠に生じた新種の地衣、Xylopsora canopeorum Bendiksby, M., Næsborg, RR. & Timdal, E., 2018. Xylopsora canopeorum (Umbilicariaceae), a new lichen species from the canopy of Sequoia sempervirens. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/22271/download/pdf/ [Accessed February 8, 2018]. 【R3-04833】2018/2/8投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国カリフォルニア州においてセコイアの樹冠の樹皮に生じた地衣の一種を検討し、Xylopsora canopeorumとして新種記載した。 本種は小鱗片が微小な珊瑚状で、粉芽塊を形成することがあり、地衣成分として”friesiic acid”およびタムノール酸を含むことなどで特徴づけられた。 本種はX. caradocensis–X. friesiiクレードにおいて独自の系統を形成した。 USA, California, Santa Cruz Co., 75 m E of North Escape Road, 125 m S of the third gate on North Escape Road in Big Basin Redwoods State Park (新種) Xylopsora canopeorum Timdal 語源…樹冠の 【よく似た種との区別】 Xylopsora friesii 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 地衣成分として”friesiic acid”を含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じX. caradocensis–X. friesiiクレードに含まれる) 本種と異なり米国ではなくノルウェー、スウェーデンなどに分布する 本種より小鱗片のサイズが大きい 本種と異なり小鱗片が部分的に珊瑚状なのではなくいくぶん扁平で固着するかやや斜上する 本種と異なり粉芽を欠く 本種と異なり地衣成分としてタムノール酸を含むことがあるという特徴を欠く ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Xylopsora caradocensis 地衣成分として”friesiic acid”を含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じX. caradocensis–X. friesiiクレードに含まれる) 本種と異なり米国ではなくノルウェー、スウェーデンなどに分布する 本種より小鱗片のサイズが大きい 本種と異なり小鱗片が珊瑚状ではなく水疱様または不規則に斜上する 本種と異なり粉芽を欠く 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子にしばしば隔壁を有する ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される