(仮訳)タイと台湾で葉面から分離された酵母の3新種、Yamadazyma siamensisYamadazyma phyllophilaYamadazyma paraphyllophila
Kaewwichian, R. et al., 2012. Yamadazyma siamensis sp. nov., Yamadazyma phyllophila sp. nov. and Yamadazyma paraphyllophila sp. nov., three novel yeast species isolated from phylloplane in Thailand and Taiwan. Antonie van Leeuwenhoek. … Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-012-9860-6 [Accessed December 28, 2013].
【R3-00205】2013/12/28投稿

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3行まとめ

タイと台湾で、サトウキビ・トウモロコシなどの葉面から分離された酵母の形態学的・生化学的・生理学的・化学分類学的形質を検討した。
また、D1/D2領域、ITS領域、ACT1遺伝子、EF2遺伝子に基づく分子系統解析および配列比較を行った。
それらの結果に基づき、Yamadazyma属の3種を新種記載した。
Phetchabun province, Thailand

(新種)

Yamadazyma siamensis Kaewwichian, Yongmanitchai, Kawasaki, Wang, Yang & Limtong
語源…シャム(タイ)の
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【よく似た種との区別】
Candida kanchanaburiensis
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり葉面ではなく菌類の子実体や腐朽果実などから分離されている
本種と異なりセロビオース、DL-乳酸、を資化できない
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ITS領域の塩基配列に5.8%の違いが見られる
Candida diddensiae
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり葉面ではなく昆虫の腸から分離されている
本種と異なりトレハロース、ヘキサデカン、D -グルコノ-δ-ラクトンを資化できる
本種と異なりラムノース、DL-乳酸を資化できない
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育できない
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ITS領域の塩基配列に6.6%の違いが見られる
Candida naeodendra
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり葉面ではなく昆虫の腸から分離されている
本種と異なりトレハロース、水溶性デンプン、ヘキサデカンを資化できる
本種と異なりスクロース、マルトース、DL-乳酸を資化できない
本種と異なり10%塩化ナトリウムおよび5%グルコース添加培地で生育できない
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育できない
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ITS領域の塩基配列に5.8%の違いが見られる
Nakhon Ratchasima province, Thailand

(新種)

Yamadazyma phyllophila Kaewwichian, Yongmanitchai, Kawasaki, Wang, Yang & Limtong
語源…葉を好む
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【よく似た種との区別】
Yamadazyma paraphyllophila
表現型が同一で区別できない(調べられた生化学的・生理学的性質が全く同じ)
D1/D2領域に基づく分子系統解析で最も近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
EF1-α遺伝子の塩基配列に3.3%の、ACT1遺伝子の塩基配列に5.9%の違いが見られる
Yamadazyma philogaea
本種と異なりトレハロース、L-ソルボース、D-アラビノース、D-リボース、クエン酸、D-グルコサミン、2-ケト-D-グルコン酸、ヘキサデカンを資化できる
本種と異なりラクトース、L-ラムノース、サリシンを資化できない
D1/D2領域の塩基配列に1.1%の、ITS領域の塩基配列に5.2%の違いが見られる
台湾屏東県満州郷南仁山生態保護区

(新種)

Yamadazyma paraphyllophila Wang, Yang, Kaewwichian, Yongmanitchai, Kawasaki & Limtong
語源…Yamadazyma phyllophilaに似た
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【よく似た種との区別】
Yamadazyma phyllophila
表現型が同一で区別できない(調べられた生化学的・生理学的性質が全く同じ)
D1/D2領域に基づく分子系統解析で最も近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
EF1-α遺伝子の塩基配列に3.3%の、ACT1遺伝子の塩基配列に5.9%の違いが見られる
Yamadazyma philogaea
本種と異なりトレハロース、L-ソルボース、D-アラビノース、D-リボース、クエン酸、D-グルコサミン、2-ケト-D-グルコン酸、ヘキサデカンを資化できる
本種と異なりラクトース、L-ラムノース、サリシンを資化できない
D1/D2領域の塩基配列に1.7%の、ITS領域の塩基配列に5.5%の違いが見られる