(仮訳)中国南西部産の黄色のキツネノカラカサ型の新種、Leucoagaricus orientiflavus
Ge, Z-W., 2010. Leucoagaricus orientiflavus, a new yellow lepiotoid species from southwestern China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000111/00000001/art00018 [Accessed May 28, 2015].
【R3-01869】2015/05/29投稿

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3行まとめ

中国雲南省で見出されたキツネノカラカサ型の菌を検討し、Leucoagaricus orientiflavusとして新種記載した。
本種は傘が黄色で条線を欠き、襞が純白、柄と肉が帯黄色であることなどで特徴づけられた。
また、担子胞子は類扁桃形でデキストリノイド、縁シスチジアは円筒状棍棒形、傘表皮は放射状の類円筒形の菌糸からなる平行菌糸被であった。
中国雲南省昆明市盤龍区黒龍潭

(新種)

Leucoagaricus orientiflavus Z.W. Ge
語源…東洋の黄色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leucoagaricus serenus(ヒカゲシロキツネガサ)
担子胞子が扁桃形
傘表皮が平行菌糸被
傘表皮の菌糸が類円筒形
ITS領域の塩基配列が類似している
本種と異なり傘が黄色ではなく白色
本種と異なり柄が黄色ではなく白色
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~円筒状棍棒形でない
Leucoagaricus medioflavoides
本種より傘のサイズがずっと小さい
本種より傘が淡く、中央部付近のみが帯黄色
本種と異なり傘肉が帯黄色~黄色でない
本種と異なり柄の肉が帯黄色~黄色でない
本種と異なり担子胞子が扁桃形ではなく卵状楕円形
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~円筒状棍棒形ではなく長い円筒状棍棒形で屈曲することもある
Leucoagaricus subflavus
子実体が帯黄色
本種と異なり中国ではなくインドに分布する
本種より子実体のサイズが顕著に小さい
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘表面に屈曲した小鱗片が散在する
本種と異なり傘縁部に条線~溝線を有する
本種と異なり柄が帯黄色ではなく類白色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値の最大値が大きい
Leucocoprinus birnbaumii(コガネキヌカラカサタケ)
子実体が黄色
本種と異なり傘表面に微綿毛状の小鱗片を有する
本種と異なり傘縁部に長い条線を有する
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
本種と異なり担子胞子に発芽孔を欠くのではなく顕著な発芽孔を有する
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~円筒状棍棒形ではなく瓶形~小嚢形
Leucocoprinus flavus
本種と異なり中国ではなく熱帯アフリカに分布する
本種と異なり襞が純白ではなく類白色~淡黄色
本種と異なり傘肉が帯黄色ではなく類白色
本種と異なり柄の肉が帯黄色ではなく類白色
本種と異なり子実体に強い果実臭がある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が扁桃形ではなく長楕円形
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~円筒状棍棒形ではなく棍棒形~類瓶形
本種と異なり縁シスチジアの頂部に微細な結晶が付着することがある
Leucocoprinus straminellus
子実体が帯黄色
担子胞子に発芽孔を欠く
本種と異なり中国ではなくヨーロッパに分布する
本種より子実体がしばしばレモン色を帯びる
本種と異なり傘表面に微綿毛状~小粒状の被膜の名残を伴う
本種と異なり傘縁部にかけて長い条線を有する
本種と異なり担子胞子が扁桃形ではなく楕円形~広楕円形
本種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形~円筒状棍棒形ではなく瓶形・棍棒状円筒形・円筒形