2015年6月4日 (仮訳)知見に乏しい菌を好む属、Cornuvesicaの独特の生物学および予期せぬ新種 Marincowitz, S. et al., 2015. Cornuvesica: A little known mycophilic genus with a unique biology and unexpected new species. Fungal Biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614615000537 [Accessed June 4, 2015]. 【R3-01889】2015/06/04投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Cornuvesica falcataのホロタイプ標本を検討したところ、本種と同定された全標本と異なり、かつインドネシアで新たに採集された標本とも異なることが示された。 ニュージーランド、イギリス、インドネシア産の標本を基に、それぞれC. acuminata、C. crypta、C. magnisporaを新種記載した。 C. magnisporaの生長は通常乏しかったが、他の菌の培養濾液および塩化鉄(III)の添加により促進された。 United Kingdom, England, Suffolk, King’s Forest (新種) Cornuvesica crypta Marinc., T.A. Duong, Z.W. De Beer, M.J. Wingf. 語源…隠れた(C. falcataと同一視されていたことから) 【よく似た種との区別】 Cornuvesica acuminata nrSSU、nrLSU、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイギリスではなくニュージーランドに分布する 本種と異なりBetula pendulaではなくPinus radiataおよびカラマツ属植物を宿主とする 本種より孔口に顕著な菌糸を有する 本種と異なり子嚢胞子が急に先細りになる 本種より大分生子が長い nrSSU、nrLSU、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cornuvesica magnispora nrSSU、nrLSU、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイギリスではなくインドネシアに分布する 本種と異なりBetula pendulaではなくGmelina arboreaを宿主とする 本種より大分生子のサイズが大きい nrSSU、nrLSU、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cornuvesica falcata テレオモルフの形態が非常に類似している(同一視されてきた) 本種と異なりイギリスではなくカナダに分布する 本種と異なりBetula pendulaではなくストローブマツを宿主とする 本種と異なりアナモルフが知られていない New Zealand, North Island, Taupo, Kaingaroa State forest, compartment 5 (新種) Cornuvesica acuminata Marinc., T.A. Duong, Z.W. De Beer, M.J. Wingf. 語源…尖形の(子嚢胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Cornuvesica magnispora 本種と異なりニュージーランドではなくインドネシアに分布する 本種と異なりPinus radiataおよびカラマツ属植物ではなくGmelina arboreaを宿主とする 本種ほど孔口の菌糸が顕著でない 本種と異なり子嚢胞子が急に先細りになるという特徴を欠く 本種より大分生子のサイズが大きい 本種と異なり0.05%シクロヘキシミドに対して感受性を有する Cornuvesica crypta nrSSU、nrLSU、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニュージーランドではなくイギリスに分布する 本種と異なりPinus radiataおよびカラマツ属植物ではなくBetula pendulaを宿主とする 本種ほど孔口の菌糸が顕著でない 本種と異なり子嚢胞子が急に先細りになるという特徴を欠く 本種より大分生子が長い nrSSU、nrLSU、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cornuvesica falcata テレオモルフの形態が非常に類似している(同一視されてきた) 本種と異なりニュージーランドではなくカナダに分布する 本種と異なりPinus radiataおよびカラマツ属植物ではなくストローブマツを宿主とする 本種と異なりアナモルフが知られていない Indonesia, Kalimantan (新種) Cornuvesica magnispora Marinc., T.A. Duong, Z.W. De Beer, M.J. Wingf. 語源…大きな胞子の(分生子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Cornuvesica crypta nrSSU、nrLSU、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりインドネシアではなくイギリスに分布する 本種と異なりGmelina arboreaではなくBetula pendulaを宿主とする 本種より大分生子のサイズが小さい nrSSU、nrLSU、ITS、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cornuvesica acuminata 本種と異なりインドネシアではなくニュージーランドに分布する 本種と異なりGmelina arboreaではなくPinus radiataおよびカラマツ属植物を宿主とする 本種より孔口に顕著な菌糸を有する 本種と異なり子嚢胞子が急に先細りになる 本種より大分生子のサイズが小さい 本種と異なり0.05%シクロヘキシミドに対する感受性を欠く Cornuvesica falcata テレオモルフの形態が非常に類似している(同一視されてきた) 本種と異なりインドネシアではなくカナダに分布する 本種と異なりGmelina arboreaではなくストローブマツを宿主とする 本種と異なりアナモルフが知られていない (その他掲載種) Cornuvesica falcata (E.F. Wright & Cain) C.D. Viljoen, M.J. Wingf. & K. Jacobs 【よく似た種との区別】 Cornuvesica crypta テレオモルフの形態が非常に類似している(同一視されてきた) 本種と異なりカナダではなくイギリスに分布する 本種と異なりストローブマツではなくBetula pendulaを宿主とする 本種と異なりアナモルフが知られている Cornuvesica magnispora テレオモルフの形態が非常に類似している(同一視されてきた) 本種と異なりカナダではなくインドネシアに分布する 本種と異なりストローブマツではなくGmelina arboreaを宿主とする 本種と異なりアナモルフが知られている Cornuvesica acuminata テレオモルフの形態が非常に類似している(同一視されてきた) 本種と異なりカナダではなくニュージーランドに分布する 本種と異なりストローブマツではなくPinus radiataおよびカラマツ属植物を宿主とする 本種と異なりアナモルフが知られている