2015年11月26日 (仮訳)中国産Climacocystis属菌の系統分類 Song, J., Chen, Y-Y. & Cui, B-K., 2014. Phylogeny and taxonomy of Climacocystis (Polyporales) in China. Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v35.iss3.2014.221 [Accessed November 25, 2015]. 【R3-02413】2015/11/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チベットおよび四川省における多孔菌調査で見出された菌を検討し、Climacocystis montanaとして新種記載した。 本種は山地の高標高域においてトウヒ属植物の枯幹に発生し、白色腐朽を生じた。 本種は従来単型属の基準種であったC. borealisとは担子胞子やシスチジアなどの形態が異なり、分子系統解析でも異なる独自の系統を形成した。 中国チベット自治区チャムド地区リウォチェ県 (新種) Climacocystis montana B.K. Cui & J. Song 語源…山地の 【よく似た種との区別】 Climacocystis borealis(エゾタケ) 中国に分布する トウヒ属植物を宿主とする シスチジアが便腹形 ITS+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国のみではなくヨーロッパ、北米、中国の亜寒帯域など北半球に広く分布する 本種と異なりマツ属、モミ属、カラマツ属、トガサワラ属、ツガ属植物などが宿主として知られる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が楕円形~類円筒形ではなく広楕円形 本種と異なりシスチジアが平滑ではなく結晶を伴う 本種と異なり肉の菌糸が規則的に配列するのではなく錯綜する ITS+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Climacocystis borealis (Fr.) Kotl. & Pouzar エゾタケ 【よく似た種との区別】 Climacocystis montana 中国に分布する トウヒ属植物を宿主とする シスチジアが便腹形 ITS+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヨーロッパ、北米、中国の亜寒帯域など北半球に広く分布するのではなく中国のみに分布する 本種と異なりマツ属、モミ属、カラマツ属、トガサワラ属、ツガ属植物などが宿主として知られていない 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく楕円形~類円筒形 本種と異なりシスチジアが結晶を伴うのではなく平滑 本種と異なり肉の菌糸が錯綜するのではなく規則的に配列する ITS+nrLSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される