2016年1月2日 (仮訳)南アフリカ産のXanthoria型地衣の新種、Ovealmbornia reginae Kondratyuk, S-Y. et al., 2015. Ovealmbornia reginae (Teloschistaceae, Ascomycetes), a new xanthorioid lichen from South Africa. Herzogia. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.13158/heia.28.2.2015.465 [Accessed January 2, 2016]. 【R3-02526】2016/01/02投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカで採集された橙色の地衣の一種を検討し、Ovealmbornia reginaeとして新種記載した。 また、DufoureaクレードのITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析を行った。 Ovealmbornia属およびXanthokarrooa属の検索表を掲載した。 Republic of South Africa, Northern Cape Province, c. 530 km to N of Cape Town and c. 91 km SW of Springbok (新種) Ovealmbornia reginae S.Y.Kondr., I.Kärnefelt & J.-S.Hur 語源…ドイツの地衣学者、Regine Stordeur氏に献名 【よく似た種との区別】 Xanthokarrooa karrooensis 同所的に分布する(南アフリカ) ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁(同じDufoureaクレードに含まれる) 本種と異なり地衣体が濃橙色~帯褐橙色ではなく帯褐赤色~紫赤色 本種と異なり子器が濃橙色~帯褐橙色でない 本種と異なり偽盃点を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より粉子の幅が広い 本種と異なり地衣成分としてエモジン・ケモシンドロームのアントラキノン類を含む ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ovealmbornia bonae-spei 本種より地衣体のサイズが大きい 本種と異なり地衣体が濃橙色~帯褐橙色でない 本種と異なり子器が濃橙色~帯褐橙色でない 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Jackelixia dissectula 同所的に分布する(南アフリカ) 同時に発生することがある 本種より地衣体上面が明色で色が均一 本種と異なり地衣体縁部の色が均一 本種と異なり子器の色が均一 本種より裂片が薄い 本種より裂片が互いに離れている 本種と異なり裂片が類凸形でない 本種より果托の縁が薄い 本種と異なり無数の粉子器を有するという特徴を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり果殻が繊維菌糸組織からなるという特徴を欠く ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gallowayella hermonii 無数の粉子器を有する 本種と異なり南アフリカではなく地中海地域に分布する 本種と肉眼的形態が顕著に異なる 本種と顕微鏡的形態が顕著に異なる Dufourea alexanderbaai 地衣体が厚い 本種より地衣体が明色の帯黄色 本種より裂片がずっと長い 本種と異なり裂片がやや直立する 本種と異なり子嚢胞子がXanthodactylon型 Jackelixia filsonii 地衣体の形態が類似していることがある(本種の発達が乏しい時) 本種と異なり南アフリカではなくオーストラリアに分布する 本種と異なり地衣体上面が帯褐橙色でない 本種と異なり類白色の偽盃点を有するという特徴を欠く 本種と異なり無数の帯赤橙色の粉子器を有するという特徴を欠く ITS+nrLSU+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Massjukiella polycarpa 地衣体の形態が類似していることがある(本種の発達が乏しい時) 本種と異なり南アフリカではなく北半球に分布する 本種と異なり地衣体上面が帯褐橙色でない 本種と異なり類白色の偽盃点を有するという特徴を欠く 本種と異なり無数の帯赤橙色の粉子器を有するという特徴を欠く