2016年2月17日 (仮訳)チャワンタケ亜門における高度に退化した子実体の収斂進化はハチの生息環境への主要な適応を示唆する Wynns, AA., 2015. Convergent evolution of highly reduced fruiting bodies in Pezizomycotina suggests key adaptations to the bee habitat. BMC evolutionary biology. Available at: http://bmcevolbiol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12862-015-0401-6 [Accessed February 16, 2016]. 【R3-02661】2016/02/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ミツバチのハチパンから稀産種のEremascus fertilisを分離し、本種および同じくハチの巣に生息するBettsia alveiの系統的位置を検討した。 その結果、両種はともにAscosphaera属と遠縁のズキンタケ綱の系統に含まれ、Eremascus属が単系統群でないことが示された。 E. fertilisに対して新属Skouaを提唱し、ハチの生息環境に適応した収斂進化について論じた。 Denmark, Zealand, Frederiksværk (新組み合わせ) Skoua fertilis (Stoppel) A.A. Wynns 語源…(属名)デンマークのハチ類病理学者、J. P. Skou氏に献名 旧名:Eremascus fertilis Stoppel ※本種のネオタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Byssoascus striatosporus 子嚢が裸生する nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じズキンタケ綱クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢の周囲に菌糸が散在する nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Myxotrichum deflexum nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じズキンタケ綱クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢が裸生するのではなく菌糸に包まれる nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Eremascus albus 糖分の多い基質を選好する 子嚢が裸生する 本種と有性世代の発達様式が異なる 本種と子嚢胞子の形態が異なる nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ズキンタケ綱ではなくユーロチウム綱のクレードに含まれる) (その他掲載種) Bettsia alvei (Betts) Skou