(仮訳)ハンガリー産のコムギの葉の副次的な病原菌の新種、Alternaria hungarica
Tóth, B. et al., 2011. Alternaria hungarica sp. nov., a minor foliar pathogen of wheat in Hungary. Mycologia. … Available at: http://www.mycologia.org/content/103/1/94.short [Accessed February 20, 2016].
【R3-02671】2016/02/20投稿

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3行まとめ

ハンガリーにおいてコムギの病葉から分離された菌を検討し、Alternaria hungaricaとして新種記載した。
本種は分生子が通常単生する点などで特徴付けられ、分生子形成細胞および分生子の形態はいずれの既知種とも同一でなかった。
本種は病原性試験でコムギに対して弱い病原性を示した。
Debrecen, Hungary

(新種)

Alternaria hungarica B. Tóth, J. Varga, M. Csosz, E.G. Simmons & Samson
語源…ハンガリーの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Alternaria mouchaccae
分生子が単生する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハンガリーではなくオーストラリア、エジプト、クウェートなどに分布する
本種と異なりコムギの葉から分離されるのではなく土壌やCarduus pycnocephalusなどから分離される
本種と分生子形成細胞の形態が異なる
本種と分生子の形態が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria molesta
分生子が単生する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハンガリーではなくデンマークなどに分布する
本種と異なりコムギの葉から分離されるのではなくヒトの皮膚などから分離される
本種と分生子形成細胞の形態が異なる
本種と分生子の形態が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria geniostomatis
気生菌糸が絡まり合うか束状になり明瞭な層をなす
分生子柄から多数の側枝が生じる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハンガリーではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なりコムギではなくGeniostoma属植物などを宿主とする
本種と分生子形成細胞の形態が異なる
本種と分生子の形態が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria soliaridae
気生菌糸が絡まり合うか束状になり明瞭な層をなす
分生子柄から多数の側枝が生じる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりハンガリーではなく米国などに分布する
本種と分生子形成細胞の形態が異なる
本種と分生子の形態が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria thalictrigena
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が細長い形状をしている
本種と異なりコムギの葉から分離されるのではなく土壌などから分離される
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される