2016年5月25日 (仮訳)ニセショウロ属の修正、新産種、およびメキシコ産既知種の再検討 Guzmán, G. et al., 2013. An emendation of Scleroderma, new records, and review of the known species in Mexico. Revista Mexicana de Biodiversidad. … Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1870345313729828 [Accessed May 25, 2016]. 【R3-02956】2016/05/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ産ニセショウロ属菌類21種について形態学的検討を実施し、検索表を掲載した。 本属の属概念を修正し、しばしば子実体表面に被膜様構造を伴うことを明記した。 21種中14種を認め、S. sinnamarienseがメキシコに存在しない可能性などを指摘した。 (チワワ州、コアウイラ州、ドゥランゴ州新産種) Scleroderma albidum Pat. & Trab. シロニセショウロ ※Scleroderma reaeおよびS. laeveを本種のシノニムとした。 【よく似た種との区別】 Scleroderma cepa(タマネギモドキ) メキシコに分布する 温帯域に分布する 子実体が無柄である 子実体頂部の外皮に亀裂が生じて裂開することがある 本種と異なり子実体の裂開が類星状ではなく星状 本種より担子胞子のサイズが小さい (その他掲載種) Scleroderma areolatum Ehrenb. ヒメカタショウロ 【よく似た種との区別】 Scleroderma verrucosum(ザラツキカタカワタケ) メキシコに分布する 形態的に類似している(担子胞子のサイズのみが異なる) 外皮に暗褐色の小鱗片を伴う クランプを欠く 本種と異なり温帯ではなく熱帯~亜熱帯に分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい (その他掲載種) Scleroderma bermudense Coker (その他掲載種) Scleroderma bovista Fr. ハマニセショウロ 【よく似た種との区別】 Scleroderma citrinum(ニセショウロ) メキシコに分布する 子実体が地上生 担子胞子の装飾が厚い網目状 クランプを有する 本種と異なり外皮表面が平滑または微細な疣状で微細な鱗片を伴うのではなく頂部または側面でロゼット状となる粗い鱗片状 本種と異なり担子胞子の装飾が一様でない (バハ・カリフォルニア州新産種) Scleroderma cepa Pers. タマネギモドキ 【よく似た種との区別】 Scleroderma albidum(シロニセショウロ) メキシコに分布する 温帯域に分布する 子実体が無柄である 子実体頂部の外皮に亀裂が生じて裂開することがある 本種と異なり子実体の裂開が星状ではなく類星状 本種より担子胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Scleroderma citrinum Pers. ニセショウロ 【よく似た種との区別】 Scleroderma bovista(ハマニセショウロ) メキシコに分布する 子実体が地上生 担子胞子の装飾が厚い網目状 クランプを有する 本種と異なり外皮表面が頂部または側面でロゼット状となる粗い鱗片状ではなく平滑または微細な疣状で微細な鱗片を伴う 本種と異なり担子胞子の装飾が一様 (その他掲載種) Scleroderma hypogaeum Zeller 【よく似た種との区別】 Scleroderma michiganense メキシコに分布する 担子胞子の装飾が網目状 クランプを有する 本種と異なり子実体が地下生または半地下生ではなく主に地上生 本種と異なり外皮表面が平滑、僅かに亀裂状、あるいは類鱗片状ではなく疣状~鱗片状 本種より担子胞子のサイズが小さい (新組み合わせ) Scleroderma mexicana (Guzmán et Tapia) Guzmán 旧名:Veligaster mexicanus Guzmán & Tapia ※2016年5月25日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。 【よく似た種との区別】 Scleroderma columnare 担子胞子の装飾が刺状 本種と異なりメキシコではなくマレーシアなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子の装飾の丈が高い Scleroderma pseudostipitatum メキシコに分布する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の装飾が刺状 クランプを欠く 本種と異なり熱帯ではなく熱帯~亜熱帯に分布する 本種と異なり外皮表面がビロード状でない 本種と異なり子実体が無柄である 本種と異なり外皮表面が小区画状ではなく疣状~鱗片状 (その他掲載種) Scleroderma michiganense (Guzmán) Guzmán 【よく似た種との区別】 Scleroderma hypogaeum メキシコに分布する 担子胞子の装飾が網目状 クランプを有する 本種と異なり子実体が主に地上生ではなく地下生または半地下生 本種と異なり外皮表面が疣状~鱗片状ではなく平滑、僅かに亀裂状、あるいは類鱗片状 本種より担子胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Scleroderma nitidum Berk. 【よく似た種との区別】 Scleroderma pseudostipitatum メキシコに分布する 外皮に暗褐色の小鱗片を伴う 担子胞子の装飾が刺状 クランプを欠く 本種と異なり亜熱帯ではなく熱帯および亜熱帯に分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい (チアパス州、ミチョアカン州新産種) Scleroderma polyrhizum (J.F. Gmel.) Pers. ツチグリカタカワタケ 【よく似た種との区別】 Scleroderma texense メキシコに分布する 子実体が大型 担子胞子の装飾が類網目状 クランプを有する 本種と異なり子実体が類白色~帯灰黄色ではなく類白色、類黄色、帯橙色 本種と異なり外皮表面が粗面~亀裂を生じるのではなく強い鱗片状 (メキシコ州新産種) Scleroderma pseudostipitatum Petch 【よく似た種との区別】 Scleroderma nitidum メキシコに分布する 外皮表面に暗褐色の小鱗片を伴う 担子胞子の装飾が刺状 クランプを欠く 本種と異なり熱帯および亜熱帯ではなく亜熱帯に分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい Scleroderma verrucosum(ザラツキカタカワタケ) メキシコに分布する 外皮表面に暗褐色の小鱗片を伴う 担子胞子のサイズが同一 クランプを欠く 本種と異なり熱帯~亜熱帯ではなく亜熱帯~温帯に分布する 本種と異なり偽柄を有するという特徴を欠く Scleroderma mexicana メキシコに分布する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の装飾が刺状 クランプを欠く 本種と異なり熱帯~亜熱帯ではなく熱帯に分布する 本種と異なり外皮表面がビロード状 本種と異なり子実体が無柄 本種と異なり外皮表面が疣状~鱗片状ではなく小区画状 (ベラクルス州新産種) Scleroderma texense Berk. 【よく似た種との区別】 Scleroderma polyrhizum(ツチグリカタカワタケ) メキシコに分布する 子実体が大型 担子胞子の装飾が類網目状 クランプを有する 本種と異なり子実体が類白色、類黄色、帯橙色ではなく類白色~帯灰黄色 本種と異なり外皮表面が強い鱗片状ではなく粗面~亀裂を生じる (その他掲載種) Scleroderma verrucosum (Bull.) Pers. ザラツキカタカワタケ 【よく似た種との区別】 Scleroderma pseudostipitatum メキシコに分布する 外皮表面に暗褐色の小鱗片を伴う 担子胞子のサイズが同一 クランプを欠く 本種と異なり亜熱帯~温帯ではなく熱帯~亜熱帯に分布する 本種と異なり偽柄を有する Scleroderma areolatum(ヒメカタショウロ) メキシコに分布する 形態的に類似している(担子胞子のサイズのみが異なる) 外皮に暗褐色の小鱗片を伴う クランプを欠く 本種と異なり熱帯~亜熱帯ではなく温帯に分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい