2016年10月15日 (仮訳)ブラジル南部産の新種、Inocybe austrolilacina Wartchow, F., Silveira, RMB. & Sá, MCA. 2014. Inocybe austrolilacina (Agaricales), a new species from Southern Brazil. Mycotaxon. The Journal of the Torrey Botanical. Available at: https://www.bioone.org/doi/full/10.3159/TORREY-D-13-00082.1 [Accessed October 14, 2016]. 【R3-03384】2016/10/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、リオグランデ・ド・スル州の大西洋岸森林で採集された菌を検討し、Inocybe austrolilacinaとして新種記載した。 本種は子実体が淡紫色で、担子胞子が小型の結節状で、メチュロイドを有し、柄シスチジアを欠く点などで特徴づけられた。 本種はInocybe亜属Inocybe節に含まれ、同じく淡紫色を帯びる同属他種とは傘表面の性状やシスチジアの形態などが異なっていた。 Brazil. Rio Grande Do Sul, Porto Alegre, Morro Santana (新種) Inocybe austrolilacina Wartchow, P.S. Silva & R.M. Silveira 語源…南の淡紫色の 【よく似た種との区別】 Inocybe pulchella 材に発生する 傘が紫色を帯びる 担子胞子のサイズがやや類似している 担子胞子が結節状 本種と異なりブラジルではなくギアナ高地などに分布する 本種と異なり傘表面が放射状の繊維状ではなく光沢があるか絹状綿毛状で成熟すると無毛になる 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子の小結節の数が最大11ではなく6-10 本種と異なり側シスチジアがメチュロイドではなく薄壁 Inocybe amazonensis 本種と異なり傘が淡紫色ではなく黄褐色~淡褐色 本種と異なりシスチジアがメチュロイドではなく頂部のみが厚壁で柄にかけて薄壁 Inocybe lilacina 子実体が淡紫色系 本種と異なり担子胞子が結節状ではなく平滑 Inocybe violaceocaulis 子実体が淡紫色系 本種と異なり担子胞子が結節状ではなく平滑 Inocybe ionides 子実体が淡紫色系 本種と異なり担子胞子が結節状ではなく平滑 Inocybe violeipes 子実体が淡紫色系 本種と異なり担子胞子が結節状ではなく平滑 Inocybe violaceovelata 子実体が淡紫色系 本種と異なり担子胞子が結節状ではなく平滑 Inocybe lilacinosquamulosa 子実体が淡紫色系 本種と異なりブラジルではなくガイアナなどに分布する 本種と異なり傘表面が繊維状ではなく密に小鱗片を伴う 本種と異なりシスチジアがメチュロイドではなく薄壁 Inocybe tahaquemenonensis 同じInocybe節に含まれる 子実体が淡紫色系 本種と異なりブラジルではなく北米東部などに分布する 本種と異なり傘表面が繊維状ではなく密に小鱗片を伴う 本種と異なりシスチジアがメチュロイドではなく薄壁 Inocybe corneri(コーナートマヤタケ) 子実体が淡紫色系 傘表面が放射状繊維紋から亀裂を生じる 担子胞子のサイズがやや類似している シスチジア頂部に結晶を欠く 本種と異なりブラジルではなくボルネオ島などに分布する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より子実層シスチジアが長い 本種より子実層シスチジアの幅が狭い 本種と異なりシスチジアがメチュロイドではなく薄壁 本種と異なりシスチジアに帯黄色の樹脂状結晶をしばしば伴う