2016年11月19日 (仮訳)インド、ケララ州からの正方形の胞子を有するイッポンシメジ属菌の追加 Pradeep, CK. et al., 2016. Additions to the quadrate-spored Entoloma (Agaricales) in Kerala State, India. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdf/Mycosphere_7_5_9.pdf [Accessed November 19, 2016]. 【R3-03490】2016/11/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、ケララ州で採集された2種を検討し、Entoloma flavostipitatumおよびE. flavoquadratumとして新種記載した。 前者は子実体が小型~中型で、傘が褐色で凸形、襞が帯黄色で直生~やや垂生、柄が黄色で表面が平滑であることなどで特徴づけられた。 後者は子実体が大型のキシメジ型、子実体が帯黄色で、襞が帯黄色で上生し、柄が帯黄色で平滑、傘表皮が僅かにゼラチン化することなどで特徴づけられた。 India, Kerala State, Trivandrum District, Palode, JNTBGRI campus (新種) Entoloma flavostipitatum C.K. Pradeep & K.B. Vrinda 語源…黄色の柄の 【よく似た種との区別】 Entoloma brunneum 傘が褐色 傘表面に小鱗片を伴う 襞の縁部が褐色 担子胞子のサイズがほとんど類似している 担子胞子が正方形 縁シスチジアが円筒状棍棒形 縁シスチジアに褐色の内容物を含む クランプを有する 本種と異なり子実体がヒダサカズキタケ型でない 本種より子実体のサイズがずっと大きい 本種と異なり傘が円錐形でのちに扁平凸形~扁平ではなく円錐形 本種と異なり傘が浅く窪むのではなく中高 本種と異なり傘表面が微細な小鱗片に覆われるのではなく鱗片状 本種と異なり傘に吸水性を有する 本種と異なり襞が帯黄色ではなく桃色 本種と異なり襞がやや垂生でなく直生する 本種と異なり柄が帯黄色ではなく白色~褐色 本種と異なり柄表面が平滑ではなく鱗片に覆われる 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種と異なり柄シスチジアを欠く Entoloma infundibuliforme 担子胞子が正方形 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘表面が微細な小鱗片に覆われるのではなくふけのような小鱗片状 本種と異なり襞が帯黄色ではなく桃色 本種と異なり襞の縁部が同色 本種と異なり柄が帯黄色ではなく白色~褐色 本種と異なり柄表面が平滑ではなく内在の繊維状 本種と異なり縁シスチジアが円筒状棍棒形ではなく紡錘形で先端が尖る 本種と異なり柄シスチジアを欠く Entoloma brunneoquadratum インド、ケララ州に分布する 傘が褐色 担子胞子が正方形 本種と異なり子実体が小型~中型ではなく中型 本種と異なり傘表面が小鱗片状ではなく無毛平滑 本種と異なり傘表面に半透明条線を有する 本種と異なり襞が帯黄色ではなく桃色 本種と異なり襞が直生~やや垂生ではなく離生する 本種と異なり襞縁部に稔性を有する 本種と異なり柄が帯黄色ではなく褐色 本種と異なりクランプを欠く Entoloma perinfundibuliforme インド、ケララ州に分布する 傘が褐色 担子胞子が正方形 本種と異なり子実体が小型~中型ではなく大型 本種と異なり子実体が肉質 本種と異なり傘が浅く窪むのではなく深く窪む 本種と異なり襞が直生~やや垂生するのではなく上生する 本種と異なり襞縁部に束状の菌糸を密に伴う 本種と異なり柄が帯黄色ではなく白色 本種と異なり柄表面が平滑ではなく圧着した繊維状 本種と異なり傘表皮が崩壊した平行菌糸被 Entoloma keralense インド、ケララ州に分布する 傘が褐色 担子胞子が正方形 本種より傘のサイズが小さい 本種より傘が繊細 本種と異なり傘表面が小鱗片状ではなく繊維状の小鱗片状 本種と異なり側シスチジアが円筒状棍棒形ではなく卵状~便腹状嘴形 本種と異なり傘表皮が平行菌糸被 Entoloma lomavrithum インド、ケララ州に分布する 傘が褐色 担子胞子が正方形 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘表面が小鱗片状ではなく綿毛状 本種と異なり柄表面が平滑ではなく綿毛状 本種と異なりクランプを欠く Entoloma brunneopapillatum インド、ケララ州に分布する 子実体が小型~中型 傘が褐色 担子胞子が正方形 本種と異なり子実体がヒダサカズキタケ型ではなくクヌギタケ型 本種と異なり傘が浅く窪むのではなく乳頭突起を有する 本種と異なり傘表面が小鱗片状ではなく無毛 本種と異なり傘表面に吸水性を有する 本種と異なり襞が帯黄色ではなく桃色 本種と異なり襞が直生~やや垂生ではなく直生する 本種と異なり襞縁部に稔性を有する 本種と異なり柄が脆い 本種と異なり柄が帯黄色ではなく褐色 Entoloma brunneosquamulosum インド、ケララ州に分布する 傘が褐色 担子胞子が正方形 本種と異なり子実体が小型~中型ではなく大型 本種と異なり子実体がヒダサカズキタケ型ではなくキシメジ型 本種と異なり傘が浅く窪むのではなくやや尖る中高 本種と異なり柄が帯黄色ではなく褐色 本種と異なり柄表面が平滑ではなく小鱗片状 本種と異なり肉を截断すると水のような無色の液体を滲出する Entoloma brunneocarnosum インド、ケララ州に分布する 傘が褐色 担子胞子が正方形 本種と異なり子実体がヒダサカズキタケ型ではなくカヤタケ型 本種と異なり傘が浅く窪むのではなく深く窪む 本種と異なり傘表面が小鱗片状ではなく無毛平滑 本種と異なり傘表面が湿性~粘質 本種と異なり傘表面に透明な条線を有する 本種と異なり襞が直生~やや垂生ではなく直生する 本種と異なり傘表皮が僅かにゼラチン質 本種と異なりクランプを欠く India, Kerala State, Kollam District, Thenmala (新種) Entoloma flavoquadratum C.K. Pradeep & K.B. Vrinda 語源…黄色の正方形の(子実体の色と担子胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Entoloma cremeoluteum 傘が帯黄色 柄が帯黄色 担子胞子が正方形 菌糸にクランプを有する 本種と異なりインドではなく米国カリフォルニア州などに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘が凸形で鈍頭なのではなく鐘形 本種と異なり傘表面に吸水性を有する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり側シスチジアを有する 本種と異なり縁シスチジアが円筒状棍棒形ではなく嘴状便腹形 本種と異なり柄シスチジアを欠く 本種と異なりクランプが稀 Entoloma pallidoflavum 本種と異なり傘が淡黄色ではなく帯白黄色 本種と異なり傘が凸形で鈍頭なのではなく鐘形~円錐形 本種と異なり傘表面が無毛平滑ではなく圧着した繊維状で亀裂を生じる 本種と異なり傘縁部に溝線を有する 本種と異なり襞が上生ではなく上生~直生する 本種と異なり肉から透明な乳液を滲出する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より縁シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり柄シスチジアを欠く Entoloma luteum(ウスキイボカサタケ) 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘の直径が小さい 本種と異なり傘が淡黄色ではなく煙黄金色で中央部の地の色が帯黄緑色~黄金色 本種と異なり傘が凸形で鈍頭なのではなく鈍頭の円錐形で時に類鐘形 本種と異なり傘表面が無毛平滑ではなく中央部の表面が小鱗片状 本種と異なり柄表面が無毛平滑ではなく内在の褐色の繊維を有する 本種より縁シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが円筒状棍棒形ではなく棍棒形 本種と異なりクランプを欠く