2016年11月29日 (仮訳)フェノスカンジア産のフウセンタケ属Telamonia亜属の2新種、Cortinarius brunneifoliusおよびC. leiocastaneus Niskanen, T., Liimatainen, K. & Kytövuori, I., 2008. Two new species in Cortinarius subgenus Telamonia, Cortinarius brunneifolius and C. leiocastaneus, from Fennoscandia (Basidiomycota, Agaricales). Mycological progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-008-0565-1 [Accessed November 28, 2016]. 【R3-03519】2016/11/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 広義のTelamonia亜属に含まれるCortinarius brunneifoliusおよびC. leiocastaneusの2新種を記載した。 前者は傘および襞が暗褐色で柄が白色であり、担子胞子が広楕円形で疣状、傘上表皮の菌糸に無色の小粒を含むことなどで特徴づけられた。 後者はカバノキ属の樹下に発生し、おそらく稀産種で、子実体が小型、傘が栗褐色で無毛、担子胞子が狭扁桃形であることなどで特徴づけられた。 Finland, Pohjois-Karjala, Kitee commune, Hammaskallio (新種) Cortinarius brunneifolius Kytöv., Niskanen & Liimatainen 語源…褐色の葉の(C. testaceofoliusに類似することから) 【よく似た種との区別】 Cortinarius testaceofolius フィンランドに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯赤褐色 本種と異なり襞が褐色ではなくより明るい帯赤褐色 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく扁桃形 本種と異なり傘上表皮の菌糸に小粒を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius sect. Bovini 本種より通常肉が暗色 本種と異なり子実体が乾燥すると汚褐色になる 本種と担子胞子の形態が異なる Cortinarius sect. Firmiores 本種ほど襞が暗色でない 本種より肉がやや明色 本種より子実体が乾燥時に明色 本種と異なり傘上表皮に無色の小粒を含むという特徴を欠く Cortinarius ionosmus フィンランドに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体にスミレの香りがある 本種より担子胞子が長い 本種と異なり傘上表皮に無色の小粒を含むという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius leiocastaneus フィンランドおよびスウェーデンに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりカバノキ属の樹下に発生する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく狭扁桃形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Finland, Pohjois-Karjala, Kitee (新種) Cortinarius leiocastaneus Niskanen, Liimatainen & Soop 語源…無毛の栗色の(傘の色と表面性状から) 【よく似た種との区別】 Cortinarius ionosmus フィンランドに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius sect. Bicolores 本種と異なりカバノキ属の樹下に生じるのではなく針葉樹とともに発生する 本種と異なり子実体に青色を帯びるものがある 本種より子実体が乾燥時に淡色 Cortinarius sect. Hydrocybe 本種と異なり傘表皮に結晶を伴う Cortinarius sect. Incrustati 本種と異なり傘表皮に結晶を伴う Cortinarius erugatus 形態的に類似している(この種の学名があてられたことがある) 本種と異なり柄の頂部が淡紫色