2017年2月1日 (仮訳)フサタケ科の管孔状子実層托を有する新属新種、Radulotubus resupinatus Zhao, C-L. et al., 2016. Radulotubus resupinatus gen. et sp. nov. with a poroid hymenophore in Pterulaceae (Agaricales, Basidiomycota). Nova Hedwigia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2016/00000103/F0020001/art00020 [Accessed February 1, 2017]. 【R3-03714】2017/02/01投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省において被子植物の幹に発生した菌を検討し、新属新種Radulotubus resupinatusを記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、孔口が白色~クリーム色で、担子胞子が無色球形で表面が平滑、IKI-かつCB-であることなどで特徴づけられた。 本種はフサタケ科クレードに含まれ、Aphanobasidium属およびRadulomyces属に近縁であり、本科で唯一管孔を有する属となった。 中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐臘県緑石林森林公園 (新種) Radulotubus resupinatus Y.C.Dai, S.H.He & C.L.Zhao 語源…(属名)削られた管孔(子実層托が傷ついた様子から)/(種小名)背着生の 【よく似た種との区別】 Aphanobasidium spp. 担子器が”pleural” 同じフサタケ科に含まれる 本種と異なり子実層托が管孔状ではなく平滑 Coronicium spp. 同じフサタケ科に含まれる 本種と異なり子実層托が管孔状ではなく平滑 本種と異なり担子胞子が球形ではなく楕円形~舟形 本種と異なり薄壁シスチジアを有する Merulicium spp. 同じフサタケ科に含まれる 本種と異なり子実層托が管孔状ではなく皺状 本種と異なり薄壁シスチジアを有する 本種と異なり担子胞子が球形ではなく紡錘形 本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型 Pterula spp. 同じフサタケ科に含まれる 本種と異なり子実体が背着生ではなく直立し分枝する 本種と異なり担子胞子が球形ではなく楕円形~円筒形 本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型 Radulomyces spp. 同じフサタケ科に含まれる 担子胞子が球形 本種と異なり子実層托が管孔状ではなく平滑、瘤状、歯牙状、針状など 本種と異なり担子胞子表面が平滑ではなく平滑または微細な装飾を有する Ceriporiopsis spp. 菌糸構成が1菌糸型 菌糸にクランプを有する 本種と異なり担子胞子が球形ではなく楕円形~類円筒形 本種と異なり生殖菌糸が盛んに分岐する 本種と異なり生殖菌糸が薄壁 本種と異なり生殖菌糸に淡黄色の結晶を伴う Gelatoporia spp. 菌糸構成が1菌糸型 菌糸にクランプを有する 本種と異なり担子胞子が球形ではなくソーセージ形 本種と異なり生殖菌糸が凝集し結晶に通常覆われる Obba spp. 菌糸構成が1菌糸型 菌糸にクランプを有する 本種と異なり子実体形成菌糸層に軟骨質の腺を有する 本種と異なり実質に粗いロゼット状の結晶を含む 本種と異なり生殖菌糸が凝集する 本種と異なり生殖菌糸の壁がKOH中で膨大する Sebipora spp. 菌糸構成が1菌糸型 菌糸にクランプを有する 本種と異なり子実体が背着生ではなく背着生~傘状 本種と異なり担子胞子が球形ではなく円筒形 本種と異なり生殖菌糸が結晶に覆われる Phlebiella spp. 担子器が”pleural” 菌糸構成が1菌糸型 菌糸にクランプを有する 本種と異なり子実層托が管孔状ではなく平滑 本種と異なり担子胞子表面が平滑ではなく疣状 本種と異なり分子系統解析でハラタケ目と異なる系統を形成する(先行研究)