2017年4月25日 (仮訳)ブラジル産のジロホール酸を含有するフトネゴケ属新種 Benatti, MN., 2012. New species of Bulbothrix Hale containing gyrophoric acid from Brazil. Mycology. Available at: http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21501203.2011.637089 [Accessed April 24, 2017]. 【R3-03962】2017/04/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルで採集された2種の地衣を検討し、Bulbothrix pseudofungicolaおよびB. silicisreaとして新種記載した。 両種は地衣成分として髄層にジロホール酸を含むという共通点を有していた。 前者は樹皮生でシリアを伴う裂芽を有し、後者は岩上生で栄養生殖の散布体を欠いていた。 Brazil, São Paulo, Serra do Mar, Serra de Paranapiacaba, 60 km südwestlich von São Paulo, oberhalb Juquitiba, in einem Hellen, feuchten Urwald na einem Stausee (新種) Bulbothrix pseudofungicola Benatti & Marcelli 語源…偽のBulbothrix fungicola 【よく似た種との区別】 Bulbothrix goebelii 形態的に類似している(この種に同定されたことがある) 地衣体下面の皮層が黒色で光沢を有する 地衣体縁部が暗褐色 裂芽を有する シリアが二叉分岐する 仮根が二叉分岐する 地衣成分としてジロホール酸を髄層に含む 本種と異なり裂芽がほぼ常にシリアを伴うという特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が非常に小型という特徴を欠く 本種と異なり子嚢胞子が球形ではなく楕円形 Bulbothrix fungicola 地衣体の形態が類似している(容易に混同されうる) 地衣体下面の皮層の色が類似している “lacinia”の概観が類似している “lacinia”の幅が類似している 髄層の地衣成分が同一 本種と異なり子器が”ecoronate”ではなく常に”coronate”である 本種と異なりシリアが二叉分岐するのではなく分枝しないか叉状 本種と異なり仮根が二叉分岐するのではなく分枝しないか叉状 Bulbothrix laevigatula 地衣体の生長が”laciniate”である 地衣体下面の皮層が黒色 地衣体縁部が褐色 子器が”ecoronate”である 本種より”lacinia”のサイズが大きい 本種と異なり裂芽にシリアを欠く 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が球形ではなくより楕円形に近い 本種と異なり地衣成分としてレカノール酸を髄層に含む 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を髄層に欠く Bulbothrix scortella 本種と異なり地衣体下面の皮層が黒色ではなく褐色 本種と異なり地衣体縁部が中央部より暗色 本種と異なり裂芽がほぼ常にシリアを伴うという特徴を欠く Bulbothrix subdissecta 地衣体下面の皮層が黒色 地衣体縁部が褐色 地衣成分としてジロホール酸を含む 本種と異なり裂芽がほぼ常にシリアを伴うという特徴を欠く 本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む Bulbothrix papyrina 地衣体下面の皮層が黒色 本種と異なり裂芽がほぼ常にシリアを伴うという特徴を欠く 本種と異なり裂芽の少なくとも一部が”pycnidiate”である 本種と異なりシリアが二叉分岐するのではなく分枝しないか疎らにしか分枝しない 本種と異なり仮根が二叉分岐するのではなく分枝しないか疎らにしか分枝しない Bulbothrix lacinulata 本種と異なり葉央に”lacinula”を生じる 本種と異なり子器が”ecoronate”ではなく”coronate” 本種と異なりシリアが二叉分岐するのではなく分枝しないか叉状 本種と異なり仮根が二叉分岐するのではなく分枝しないか叉状 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が球形ではなく楕円形 Bulbothrix lyngei 形態的にほぼ識別できないほど類似している 本種と異なり髄層がスポットテスト陰性 Bulbothrix sipmanii 地衣体が不稔の場合にほぼ識別できないほど類似している “lacinia”の幅が非常に細い 本種と異なり子器が”ecoronate”ではなく常に”coronate” 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢胞子が”bicornute” Bulbothrix thomasiana 子器が”ecoronate”である 裂芽にシリアを伴う 本種と異なり地衣体下面の皮層が黒色ではなくごく淡い褐色 本種よりシリアが分枝する 本種と異なり仮根が黒色ではなく褐色 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を欠く 本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む Brazil, Distrito Federal, Brasilia (新種) Bulbothrix silicisrea Marcelli & Benatti 語源…岩に固着する 【よく似た種との区別】 Bulbothrix affixa 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子器が”coronate”である シリアが分枝しないか部分的に叉状 仮根が分枝しないか部分的に叉状 栄養生殖の散布体を形成しない 地衣成分としてジロホール酸を髄層に含む 本種と異なり岩上生地衣でない 本種より”lacinia”の幅が広い 本種より”lacinia”が不規則形である 本種ほど髄層のスポットテストが顕著でない 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種ほど子嚢胞子が円形に近くない Bulbothrix schiffneri “lacinia”の幅が狭い 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である 本種よりシリアが密に分枝する 本種より仮根が密に分枝する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が”bicornute”である Bulbothrix coronata 本種より”lacinia”の幅が広い 本種と異なりシリアが二叉分岐する 本種と異なり仮根が二叉分岐する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形 Bulbothrix amazonensis 本種より”lacinia”の幅が広い 本種と異なりシリアが二叉分岐する 本種と異なり仮根が二叉分岐する 本種と異なり子嚢が16胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が楕円形