2017年7月5日 (和文題名)カンボジア産モジゴケ科地衣類(ピンタケ目,子嚢菌門)の研究 (I) Moon, K-H. et al., 2011. Studies on Cambodian species of Graphidaceae (Ostropales, Ascomycota)(I). Journal of Japanese Botany. Available at: http://www.jjbotany.com/getpdf.php?tid=10300 [Accessed July 5, 2017]. 【R3-04179】2017/07/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カンボジアにおいてモジゴケ科地衣を調査し、そのうちの1種をGraphis taneinaとして新種記載した。 本種は粉芽を生じ、リレラが破出性で条線を欠き、果托のほぼ頂部まで地衣体に覆われ、子嚢胞子が無色で横隔壁を有することなどで特徴づけられた。 また、Fissurina batavana(新組み合わせ)およびG. chloroticaをカンボジア新産種として報告した。 Cambodia. Prov., Siem Reap, Around Ta Nei temple, Angkor ruins, Siem Reap (新種) Graphis taneina M.Nakanishi, Kashiw. & K.H.Moon 語源…タ・ネイ(遺跡)の 【よく似た種との区別】 Graphis chlorotica カンボジアに分布する 本種と異なり粉芽を欠く 本種と異なり地衣成分として2-メトキシプソロミン酸を含むという特徴を欠く Graphis bulacana 子器の形態が類似している 果托の頂部が炭化する 本種と異なりカンボジアではなくフィリピンなどに分布する 本種と異なり粉芽を欠く 本種と異なり地衣成分として2-メトキシプソロミン酸を含むという特徴を欠く Graphis glaucescens カンボジアに分布する 子器の形態が類似している 果托の頂部が炭化する 本種と異なりカンボジア以外の熱帯域における分布が知られている 本種と異なり粉芽を欠く 本種と異なり地衣成分として2-メトキシプソロミン酸を含むという特徴を欠く Graphis supracola カンボジアに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なりオーストラリアなどにおける分布が知られている 本種と異なり果托の側面が炭化する 本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を含む Fissurina paradoxica 地衣成分として2-メトキシプソロミン酸を含む 本種と異なり果托が炭化しない 本種と異なり子嚢胞子が横隔壁を有するのではなく石垣状 Fissurina psoromica 地衣成分として2-メトキシプソロミン酸を含む 本種と異なり果托が炭化しない 本種と異なり子嚢胞子が横隔壁を有するのではなく石垣状 Graphis elixii 地衣成分として2-メトキシプソロミン酸を含む 本種と異なり果托の側面が炭化する (新組み合わせ、カンボジア新産種) Fissurina batavana (Zahlbr.) M. Nakan., Kashiw. & K.H. Moon 旧名:Graphis batavana Zahlbr. 【よく似た種との区別】 Fissurina rufula 本種と異なりラビアに粉霜を欠く 本種と異なりラビアにいくぶん顕著な条線を有する (カンボジア新産種) Graphis chlorotica A. Massal. 【よく似た種との区別】 Graphis glaucescens 果托の頂部が炭化する 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子に横隔壁を有する 地衣成分を欠く 本種と異なり地衣体が連続的という特徴を欠く 本種と異なりラビアに白色の粉霜を有する Graphis taneina カンボジアに分布する 本種と異なり粉芽を有する 本種と異なり地衣成分として2-メトキシプソロミン酸を含む