2017年8月7日 (仮訳)韓国産の青緑色の微小菌、ロクショウグサレキン属 Liu, D. et al., 2017. The Genus Chlorociboria, Blue-Green Micromycetes in South Korea. Mycobiology. Available at: https://synapse.koreamed.org/search.php?where=aview&id=10.5941/MYCO.2017.45.2.57&code=0184MB&vmode=FULL [Accessed August 7, 2017]. 【R3-04278】2017/08/07投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国においてロクショウグサレキン属菌の調査を実施し、韓国新産種としてChlorociboria poutoensisを報告した。 他にC. aeruginascens(済州島新産種)およびC. aeruginosaを報告した。 韓国産ロクショウグサレキン属の検索表を掲載した。 (済州島新産種) Chlorociboria aeruginascens (Nyl.) Kanouse ex C.S. Ramamurthi, Korf & L.R. Batra ロクショウグサレキンモドキ 【よく似た種との区別】 Chlorociboria aeruginosa(ロクショウグサレキン) 韓国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種ほど材の深くまで青変を起こさない 本種と異なり単一の暗色の菌糸体パッチから数個の子嚢盤がしばしば生じるという特徴を欠く 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chlorociboria aeruginascens subsp. australis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Chlorociboria aeruginosa (Oeder) Seaver ex C.S. Ramamurthi, Korf & L.R. Batra ロクショウグサレキン 【よく似た種との区別】 Chlorociboria aeruginascens(ロクショウグサレキンモドキ) 韓国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より材の深くまで青変を起こす 本種と異なり単一の暗色の菌糸体パッチから数個の子嚢盤がしばしば生じる 本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chlorociboria poutoensis 韓国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 単一の暗色の菌糸体パッチから数個の子嚢盤が生じることがない 本種と異なり子嚢盤が青緑色ではなく新鮮時白色~淡黄色で乾燥すると明黄色~橙色 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の形状が鈍いのではなく尖る ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Chlorociboria poutoensis P.R. Johnst. ※論文中ではC. poutouensisと表記されている。 【よく似た種との区別】 Chlorociboria aeruginosa(ロクショウグサレキン) 韓国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 単一の暗色の菌糸体パッチから数個の子嚢盤が生じることがない 本種と異なり子嚢盤が新鮮時白色~淡黄色で乾燥すると明黄色~橙色なのではなく青緑色 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子の形状が尖るのではなく鈍い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される