(仮訳)トウヒの針葉から記載されたスポロドキア形成性の新種、Bactrodesmium gabretae
Koukol, O. & Kolárová, Z. 2010. Bactrodesmium gabretae (anamorphic Helotiales), a new sporodochial species described from spruce needles. Nova Hedwigia. Available at: http://www.schweizerbart.de/papers/nova_hedwigia/detail/91/75201/Bactrodesmium_gabretae_anamorphic_Helotiales_a_new [Accessed October 8, 2017].
【R3-04465】2017/10/8投稿

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3行まとめ

ドイツトウヒの針葉から分離されたアナモルフ菌の一種を検討し、Bactrodesmium gabretaeとして新種記載した。
本種はコロニーが類白色で黒色のスポロドキア様構造を形成し、分生子が暗色倒卵形~楕円形で1-3つの異隔壁を有することなどで特徴づけられた。
分子系統解析で本種はビョウタケ目クレードに含まれ、科の所属は未確定であったが、暫定的にBactrodesmium属に置かれた。
about 1.5 km from the Plešné lake, Bohemian Forest National Park, Czech Republic

(新種)

Bactrodesmium gabretae Koukol & Kolářová
語源…ボヘミアン・フォレストを指す”Silva Gabreta”より
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bactrodesmium rahmii
同じトウヒを宿主とする
分生子の形態が類似している
分生子に異隔壁を有する
本種より分生子の最大長が長い
本種と異なり分生子の異隔壁の数が1-3ではなく4-10
Aquapoterium pinicola
宿主の針葉に生息する
ITSおよびnrLSUの塩基配列が類似している
本種と異なりトウヒではなくマツなどを宿主とする
本種と異なりテレオモルフが知られている
ITSおよびnrLSUの塩基配列が異なる(nrLSU 483/499 bp一致、ITS 412/456 bp[90%]一致)