2018年5月20日 (仮訳)中国北東部産の黄褐鮭肉色の新種、Crepidotus lutescens Ge, Y-P., Yang, S-S. & Tolgor, B. 2017. Crepidotus lutescens sp. nov. (Inocybaceae, Agaricales), an ochraceous salmon colored species from northeast of China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.297.2.6 [Accessed May 20, 2018]. 【R3-05139】2018/5/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国吉林省の長白山脈においてヤマナラシ属およびニレ属植物の腐朽材に生じた菌を検討し、Crepidotus lutescensとして新種記載した。 本種は傘が黄褐鮭肉色、担子胞子が類球形~広楕円形で装飾が小粒状~疣状、シスチジアが頭状瓶形で、菌糸にクランプを有することなどで特徴づけられた。 本種の担子胞子の走査型電子顕微鏡写真および系統樹を掲載した。 中国吉林省延辺朝鮮族自治州安図県二道白河鎮 (新種) Crepidotus lutescens T. Bau & Y.P. Ge 語源…帯黄色の 【よく似た種との区別】 Crepidotus carpaticus 担子胞子の形状が類似している 担子胞子の装飾が類似している 本種と縁シスチジアの形態が異なる Crepidotus roseo-ornatus 担子胞子の形状が類似している 担子胞子の装飾が類似している 本種と縁シスチジアの形態が異なる Crepidotus applanatus(マルミノチャヒラタケ) 子実体の形態が類似している 担子胞子の装飾が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく球形~類球形 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり傘シスチジアを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Crepidotus applanatus var. subglobiger 子実体の形態が類似している 本種より担子胞子のQ値が小さい Crepidotus crocophyllus 子実体の形態が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく球形~類球形 本種と異なり鱗片を構成する菌糸の末端細胞が顕著な有色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Crepidotus wakefieldiae 担子胞子の形状が類似している 担子胞子の装飾が類似している 本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく球形~類球形 本種より担子胞子のQ値が小さい