(仮訳)ラオス人民民主共和国産の帯黄緑色の新種、Leucoagaricus houaynhangensis
Sysouphanthong, P. et al., 2018. Leucoagaricus houaynhangensis (Agaricaceae), A New Yellowish-green Species from Lao People’s Democratic Republic. Chiang Mai Journal of Science. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Chatmongkon_Suwannapoom/publication/325658069_Leucoagaricus_houaynhangensis_Agaricaceae_A_New_Yellowish-green_Species_from_Lao_People’s_Democratic_Republic/links/5b1b8fe00f7e9b68b42a0f3d/Leucoagaricus-houaynhangensis-Agaricaceae-A-New-Yellowish-green-Species-from-Lao-Peoples-Democratic-Republic.pdf [Accessed June 18, 2018].
【R3-05231】2018/6/19投稿

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3行まとめ

ラオスの落葉樹林において腐植土に発生した菌を検討し、Leucoagaricus houaynhangensisとして新種記載した。
本種は肉眼的には、子実体が淡黄色~帯黄緑色で乾燥すると青変し、傘が暗色の鱗片に覆われ、襞が離生、柄表面が平滑であることなどで特徴づけられた。
顕微鏡的には、担子胞子が長卵状、側シスチジアを欠き、縁シスチジア頂部に長い付属糸を有し、クランプを欠くことなどで特徴づけられた。
Laos, Vientiane Capital, Xaythany District, Houay Nhang Preserved Forest

(新種)

Leucoagaricus houaynhangensis Sysouphanthong
語源…フエイナン(保護林)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leucoagaricus flavovirens
肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある)
子実体が黄色~帯黄緑色
傘表面に帯紫緑色~帯灰緑色の放射状繊維状の小鱗片を有する
襞が帯緑黄色
襞が離生する
柄が帯緑黄色
傘肉が同色
柄肉が同色
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりラオスではなく中国などに分布する
本種と異なり担子胞子に発芽孔を欠く
本種より縁シスチジアの付属糸が短い
本種と異なり傘表皮が子実層状被ではなく平行菌糸被
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus viridivavus
肉眼的形態が類似している(混同のおそれがある)
子実体が黄色~帯黄緑色
子実体が傷つくと青変する
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子の形状が類似している
担子胞子に発芽孔を有する
縁シスチジアのサイズが類似している
縁シスチジアの形状が類似している
縁シスチジアに長い付属糸を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりラオスではなく日本などに分布する
本種と異なり傘表面が小鱗片状ではなく無毛
本種と異なり縁シスチジアにアモルファスの内容物を含む
本種と異なり縁シスチジアが付属糸頂部にかけて滲出物に覆われる
本種と異なり傘表皮が子実層状被ではなく平行菌糸被
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus sulphurellus
本種と異なり側シスチジアを有する
本種と異なり傘表皮が子実層状被ではなく平行菌糸被
Leucoagaricus viridiflavoides
子実体に青変性を有する
本種と異なり側シスチジアを有する
本種と異なり傘表皮が子実層状被ではなく平行菌糸被
Lepiota citrophylla
東南アジアに分布する
子実体が黄緑色
本種と異なり担子胞子がシュプール状
本種と異なり傘表皮が子実層状被ではなく毛状被
Verrucospora vulgaris
東南アジアに分布する
子実体が黄緑色
本種と異なり担子胞子が長卵状ではなく角形あるいは疣状